大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

#日々の出来事

古来より続くクジラ漁の島

ナショナルジオグラフィックのメールマガジン。今年最初の配信に「マラレラ村、最後の鯨捕りの物語」という記事が載っていた。インドネシア・フローレス島の近くにあるレンバタ島のマラレラ村には、クジラなど海洋生物を竹製の銛で突いて捕る漁法が伝承され…

初詣

新年の東京は快晴で、例年より冷え込んだ。ラニーニャ(エルニーニョの逆)の影響だろう。 テレビで気になったのが「新年あけましておめでとう…」と挨拶する司会者。何度も聞いた。丁寧に言っているつもりのようだが、誤り。「明ける」は夜にも使われるが、…

2021年を振り返って

やはり新型コロナに振り回された1年だった。イベントなどはほとんど中止になり、泊りがけの旅行はゼロ。ある程度落ち着いたころ、気分転換に日帰りで千葉県勝浦市の鵜原理想郷へ行った。1963年にグループで2~3回行った思い出の場所だったが、その後訪れる機…

海のカレンダー2022

今年も海のカレンダーが揃った。最初は、グループ展「海で逢いたい」メンバーの有志6名で作成した「煌めきの海」。コロナ禍で撮影に行ける状況ではなかったので、おそらくストックからセレクトしたのだろう。中でも気に入ったのが右の大瀬崎で撮られた写真。…

知られざる地中海の深海

ナショナルジオグラフィックのメールマガジンに「ナショジオベスト動物写真 2021年版」があり、その中にオキノスジエビの写真も。このエビは知る限り相模湾の深場にしか生息しない。撮影地を見たら、なんと地中海だった。 (本来「深海」とは200m以深をいう…

真鶴さんぽ

最近、運動と気分転換を兼ねて「海さんぽ」をしている。先々週は千葉県外房、先週は真鶴を散歩した。昔はダイビングでよく通った真鶴だが、84年が最後に。70年代後半に漁業者とダイバーのトラブルが生じ、伊豆に足を延ばしたり、撮影拠点を沖縄中心にしたこ…

「マリンダイビングWEB」復活‼

今年7月、(株)水中造形センターが破産。それに伴い、ダイビング雑誌『マリンダイビング』や「マリンダイビングWEB」、そしてイベントの「マリンダイビングフェア」などが終わってしまったと思っていた。ところが、新たな動きが… 元スタッフ有志が新しい会…

軽石漂着その後

19日に、大量の軽石が奄美や沖縄に漂着したことを取り上げた。その後のニュースで、深刻な事態になっているようだ。 沖縄北部の港に漂着している軽石(TBS サンデーモーニングより) 沖縄の国頭村では養殖していた魚が死んだという報道があった。その魚種は…

軽石漂着で分布の謎解明!?

10月15日、大量の軽石が奄美大島の海岸に漂着した、とのニュースがあった。小笠原諸島の南硫黄島近くの海底火山・福徳岡ノ場で8月13日の噴火によって噴出した大量の軽石が、2か月かけて奄美群島や沖縄本島に流れ着いたのだ。このことにより、今まで不思議に…

油壷マリンパーク閉館

三浦半島にある水族館・京急油壷マリンパークがきのう(9/30)閉館。53年の歴史に幕を閉じた。マリンパークには二三度行った覚えがあるが、かなり昔のことでもあり、他の水族館とごっちゃになってしまい、これといった印象は残っていない。ただ、マリンパー…

マクロ写真の変遷

今やコンデジも接写機能付きで、誰でも簡単にクローズアップが撮れるようになった。写真を始めたころ(約60年前)からすると、驚異的な進歩だ。クローズアップとは、被写体を大きく写し出すことで、接写ともいい、70年代後半に一眼レフ用のマクロレンズが出…

長年親しまれる美しい橋

ナショナルジオグラフィックのメルマガに「日本の百年」というシリーズがある。同誌が約100年前に日本を取材し、掲載した写真の中から1点選び、当時の思いを馳せる、というページ。直近は「美しくて強い橋」で、見たような橋が出ていた。解説には、JRお茶ノ…

脱サラ40周年

サラリーマンを辞めて40年になる。カメラマンになるため辞めたのではなく、組織ならではの理不尽な面を多く見て嫌気がさし、後先考えずに飛び出したのだ。81年8月末が退職日だが、最後の1か月は残りの有給で座間味に行き、ダイビングしながら今後のことを考…

こんにちは赤ちゃん顛末記

昔『マリンダイビング』に「こんにちは赤ちゃん」という連載があった。体色や模様が異なる親子の、赤ちゃんに視点を当てたもの。スタートしたのは86年1月号で、第1回目を任された。いろいろな方に交代で執筆を依頼する予定なので、見本となる文体を考えて書…

駒形橋からの撮影のこだわり

NHKの朝ドラ「おかえりモネ」。都会生活を始めた主人公モネの下宿先は、街並みからすると勝鬨(かちどき)付近のようだ。身近な場所が舞台だと、違和感を覚えることも。上京したモネが、水上バスから東京スカイツリーを眺めるシーン。おのぼりさんが一人で水…

「敗戦」の日に想う

一般的には「終戦」だが、人ごとと感じてしまうので、戒めを込めて「敗戦」とした。 近所の横網町公園内に「東京都慰霊堂」がある。関東大震災や東京大空襲で犠牲になった身元不明者を安置している。前を通るたびに、もしかしたら自分もここで…と思いを馳せ…

富士山テーマの写真展

緊急事態宣言中で不要不急の外出自粛にもかかわらず、写真展を見に六本木へ行った。「不要不急」は人によって受け取り方はさまざま。この外出は、心の病を防ぐため必要だったのだ。何ごとも自分たちに都合よい解釈をするアベ・スガ政権をまねただけ。 東京ミ…

若い世代に注目されるフィルムカメラ

フィルムカメラからデジタルカメラに移行し始めたのは2000年ごろ。当初画質が悪かったが、徐々に画素数も増えて進化し、今や電話機(スマホ)でも鮮明に撮れる時代になった。ところが、そんなデジカメを見捨て(?)フィルムカメラにハマる若い女性が増えている…

8Kで取材の奄美の海 再放送

今月26日、奄美大島、徳之島、沖縄本島北部、西表島が世界自然遺産に登録された。それに合わせ、2018年に8Kで奄美の海を取材した番組が、NHK BSプレミアムで再放送されることになった。 放送日時 8月3日(火)午前10時29分~11時29分 タイトル 8K「奄美の海 …

ダイビング誌の灯が消えた!

超ビックリニュースが飛び込んできた。ダイビング雑誌の『マリンダイビング』や「マリンダイビングフェア」でおなじみの(株)水中造形センターが破産したという。当センターは、1958年に水中写真家・舘石昭氏(故人)が設立したプロダクションで、1969年に…

異常気象が異常でない時代

このところ「大気の状態が不安定」「線状降水帯」などの言葉を頻繁に聞くようになった。事実、記録的大雨も立て続けに起こり、異常気象がもはや異常ではなくなった。先日も熱海市伊豆山で土石流が発生。昔ダイビングしたところでもあるので、いよいよ身近に…

朝ドラ「おかえりモネ」が伝えたいこと

現在放送中のNHK朝ドラ「おかえりモネ」。宮城県気仙沼の離島で生まれ育ったモネ。高校卒業後、森林組合に勤めながらしだいに気象の世界にひかれ、気象予報士を目指し成長する姿を描く物語。カキの養殖業をしている祖父が「森と海はつながっている」とモネに…

ニューカレドニアの想い出(その2)

その後、ピースボートには2回(シンガポール~イギリス、タヒチ~東京)乗船し、4回目が2000年9月の「南十字星クルーズ」。ぼくはブリスベンからニュージーランドを巡り、10/1にニューカレドニアで下船した。事前にフランス人経営の「アメデダイビングクラブ…

ニューカレドニアの想い出(その1)

ナショナルジオグラフィックのメールマガジンに「いつか訪れたい旅先」シリーズがあり、今回はニューカレドニアだった。フランス領ニューカレドニアは、奇跡の出会いなど想い出がたくさんある。パラオに次いで2回目の海外がニューカレドニアで、1974年5月の…

養殖モズクの想い出

6月1日のNHK「あさイチ」は、沖縄モズクの特集だった。養殖モズクには、ちょっとした想い出がある。養殖モズクは70年代中ごろに始まり、その後座間味村でも安慶名敷島(あげなしくじま)と阿護の浦で行われた。モズクの養殖は、穏やかな海底に鉄の杭を打ち、…

NHK「サラメシ」を見たら…

5月13日、NHK昼放送の「サラメシ」(5/11の再放送)。なんと知り合いが出た。東京印書館のプリンティングディレクター・高栁 昇氏だ。印刷業界や写真家の間ではカリスマ的な方で、昨年秋『サンゴ礁の海 生きるための知恵くらべ』(岩崎書店)を制作した際お…

マリンダイビングフェア開催!

このところダイビング関連のイベントはすべて中止になり、楽しいこと、思い出に残るようなことは何もなかった。そんな折、ようやくマリンダイビングフェア2021が予定どおり開催された。入場者は事前登録、検温、消毒などの感染対策を万全にしての開催だった…

近所の桜(2)

1回で終えるつもりだったが、遅れ気味だった桜が次々と満開になるのを目にしたら、もう1回書かなければならなくなった。前回、江戸東京博物館そばの桜を載せたが、反対側から見たら両側の桜並木が満開だった。 江戸東京博物館そば。奥は昨年夏に建ったアパホ…

近所の桜

3月22日、東京の桜が満開という発表があった。数十年前は4月初めころだったので、約2週間早くなっている。やはり温暖化が進んでいるのだろう。今年はおおっぴらに花見ができない状況なので、近所の桜をひっそり見に行った。 江戸東京博物館そばの桜(3月23日…

馬鹿正直の「#見上げてごらん」

NHKで「#見上げてごらん」という番組がある。コロナ禍で頑張る人を応援するというもの。「あなたの1枚が誰かへのエールに!」というキャッチコピーで写真を募集していた。テーマはてっきり「見上げて」と思って写真を選び、応募方法を調べようとHPを見たら…