大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ホシススキベラの生態

ベラ科ススキベラ属のホシススキベラは、全長約16cmになり、和歌山県以南の中・西部太平洋、インド洋に分布している。生息数はさほど多くないうえ、成魚は比較的地味なので人気はあまりない。しかし幼魚のある時期はとてもきれいになり、観賞魚として珍重さ…

館山でエンジョイ(その2)

25日(日)は、サメが集まる海として一躍有名になった伊戸(いと)へ向かった。伊戸ダイビングサービス「BOMMIE」は日曜お客が多いため、山ちゃんがガイドを頼まれたという。この日は70名くらい来ていて、30名乗りのボートが何往復もする。多くのダイバーが1…

館山でエンジョイ(その1)

2年前に旧友 L が館山に移住した。延び延びになっていたが、ようやく24日に訪れることができた。館山といっても広く、友人の住まいはかなり端に位置する相浜地区の平砂浦海岸。相浜から伊戸まで続くビーチはサーフスポットしても有名らしい。 平砂浦東端の相…

3年ぶりの奄美(最終回)

今回は5日間で15本潜り、うち14本がミステリーサークルの観察・撮影だった。1本は、他のお客がいたこともあり、嘉鉄のメインのポイントに潜ったが、環境がずいぶん変わっていた。大きな根にいたカクレクマノミがいなくなっていたのだ。以前は2組いたが、1組…

3年ぶりの奄美(4)

ダイビング最終日、産卵を期待して7時に潜る。サークルへ向かう間、ドキドキだった。果たして…。 筋は消えており、フグが卵の世話をする動作をしていた。ひと安心だ。過去に筋が消えていないことが何度かあったからだ。消えていないと、産卵は翌日に持ち越さ…

3年ぶりの奄美(3)

アマミホシゾラフグは、大潮にサークルをつくり始めて小潮で完成。翌日産卵して次の大潮でふ化。というのが基本的なサイクル。当然ずれることも多い。特に台風が接近した場合は大幅に狂う。今回は潮に合わせて1週間の日程を組んだ。ダイビング初日、23mの海…

3年ぶりの奄美(2)

今回利用したダイビングサービスには、海外のテレビ局、水族館や博物館などから、ミステリーサークルの取材や調査の予約が入っている(ナショナルジオグラフィックの取材は数日前に終わった)。そのため、ダイビングポイントから離れた砂地を調査し、複数の…

3年ぶりの奄美(1)

久しぶりに奄美へ行った。2020年の「ワイルドライフ」のロケ以来なので、3年ぶりだ。台風3号が数日前にフィリピン付近で発生し、どうなるのかとても心配だった。いずれにしても梅雨なので、快晴は期待できない。奄美到着日(6/8)は天気予報でも大雨だった…

ネンブツダイ 分布の不思議

テンジクダイ科のネンブツダイは全長約10cmになり、千葉県以南~九州、台湾、朝鮮半島南部、中国南シナ海沿岸に分布している。分布に関しては図鑑によりまちまちなので、後述する。体色は半透明の肌色で、黄色やピンクがうっすら入ってきれい。また、顔に2本…

シマキンチャクフグは無敵か? 

ずっと前から「擬態」には疑問をもっていた。人間の都合よい解釈のような気がしてならないのだ。例えばシマキンチャクとノコギリハギの関係。有毒のシマキンチャクに似ているお陰で無毒のノコギリハギは恩恵を受けている、という。そもそもシマキンチャクフ…

6/11 NHK BSで奄美から生中継!

先日、NHKの番組を制作している、外部の制作プロダクションより連絡があった。6/11(日)午後2時よりNHK BSP、BS4Kで奄美から生中継を行うが、その中で以前放送された番組の一部を二次使用したいので、検討いただきたい、というもの。 生中継の番組は、陸・…