大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

マンタの食事法

かつて「マンタ」はオニイトマキエイのことだったが、2008年2種に分類され、新たなほうはナンヨウマンタになった。オニイトマキエイは外洋性、ナンヨウマンタは沿岸性とのことで、ダイバーがよく出会うのはナンヨウマンタということになる。2種に分かれたと…

光芒を求めて

背景に光芒(こうぼう)が写っている水中写真が大好きだ。光芒とは、光のすじのこと。地上では、日が傾いたころに雲のすき間から日が射すときに光芒が見えることがあるが、写真に撮るのは難しい。その点、水中では比較的簡単。とはいえ、ただ単にカメラを太…

オトメベラの生態

ベラ科のオトメベラは全長約18cmになり、千葉県以南の太平洋、インド洋に分布している。サンゴ礁が主な生息場所だが、黒潮の影響が強い温帯域では成魚も多く見られる。幼魚は茶色で、背ビレと尾柄部に黒の斑点がある。 オトメベラの成魚と白枠内は約3cmの幼…

ピースボート40周年記念イベント

NGOピースボートが発足して40年になる。その記念イベントが18日(金)東京国際クルーズターミナルに停泊中のパシフィック・ワールド号内で開催された。 パシフィック・ワールド号(ピースボートHPより) プログラムは船内ツアー、40周年トークイベント、レセ…

ソラスズメダイの生態

スズメダイ科のソラスズメダイは全長約8cmになり、茨城県以南の太平洋、東部インド洋に分布している。サンゴ礁域が本来の生息場所だが、分布を北に広げ、今や温帯域でも普通に見られる。体はきれいな青で尾ビレが黄色、そして尻ビレも淡い黄色だが、地域また…

体色多様なサラサハゼ

ハゼ科のサラサハゼは全長約10cmになり、伊豆半島以南の太平洋、インド洋に分布している。主にサンゴ礁域のガレ場に大抵ペアで生息し、岩などの下に巣穴をもっている。海底から数cm浮かんでゆっくり移動し、たまに海底の砂を口に含む。有機物や小動物を捕ら…

自転車の交通ルールについて

このところ自転車の交通事故が増えているため、自転車も反則金を、という議論が高まっている。確かにそのとおりで、8/8のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」でも取り上げていた。そもそも道路交通法では、自転車は軽車両と位置づけ、歩道と車道の区別の…

魚の寝姿いろいろ

昼間活動する魚のほとんどは、夜になると眠りにつく。その寝姿を見ると、種によって特徴があることがわかる。ブダイ類はサンゴや岩陰で眠るが、多くはエラから透明の粘液を出して「寝袋」をつくり、その中で眠る。「寝袋」は主に寄生虫よけと考えられている…

今森光彦写真展

六本木ミッドタウンにある、富士フイルムフォトサロン東京に於いて「今森光彦の地球昆虫紀行」が開催されている。この写真展は、『ファーブル昆虫記』のファーブル生誕200年記念として企画された。 今森光彦の地球昆虫紀行の案内状 今森氏とは、世代が近いこ…

地球沸騰化‼

先月下旬、国連のグテーレス事務総長が、「地球温暖化から地球沸騰化に突入した」と発言したというニュースが流れた。一瞬、オーバーだと思ったが、世界では最高気温が50℃を超えたり、暑さが原因で山火事が頻繁に発生したり、日本でも危険な暑さが続いている…