大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

自分なりの十大ニュース(下半期)

9月、インドネシア・コモド諸島ダイブクルーズに乗船した。コモドへはこれで10回目となる。続けて2クルーズすることも多かったので、通算では18クルーズ目になった。 丸まったイソギンチャクとチョウチョウウオ 相変わらず生物・魚類相は豊かで、何度潜って…

自分なりの十大ニュース(上半期)

2018年も残りわずか。今年もいろいろあったので、海や写真に関する自分なりの出来事を、順に振り返ってみたい。 ヤノ2月会、業界関係者の集合写真 毎年2月開催の「ヤノ2月会」。西表島でダイビングサービスを営む矢野維幾氏が東京で行うパーティーで、常連客…

アジ科の幼魚は淋しがり

多くの魚は、卵からふ化すると浮遊生活に入る。海中を漂いながら流れ藻や流木などの漂流物を見つけ、付くようになる。何かに付いたほうが安心なのだろう。 モヨウフグとシマアジの幼魚 そうしてエサが豊富なサンゴ礁や岩礁域にたどり着くと、漂流物から離れ…

大変身するスズメダイモドキ

スズメダイ類は幼魚と成魚の体色・斑紋が異なるものが多い。幼魚のときは輝くばかりなのに、成魚では地味になってしまうケースがほとんど。スズメダイモドキもそうだ。 地味なスズメダイモドキの成魚 成魚の大きさは約17cmで全体が焦げ茶色。分布は琉球列島…

青いスズメダイ類について

青魚といえばアジ、イワシ、サンマ、サバなどのこと。しかし厳密にいえば青くはない。青い魚は何といってもソラスズメダイやルリスズメダイだ。 ソラスズメダイ(座間味) そこで青いスズメダイ類を取り上げる。ソラスズメダイは全長8cmで、千葉県以南の西部…

カワハギと間違えて

今月11日、三重県のスーパーで有毒魚のソウシハギを販売し、保健所に申し出たことでニュースになった。スーパーの話では、カワハギとしてソウシハギを3匹仕入れて2匹を販売したという。 ソウシハギの切り身(NHK電子版より) 三重県と保健所が調査したところ…

昔の名前で出てみます

スズメダイ類は、体色・斑紋が幼魚と成魚で異なるものがよくいる。そのことから昔は別種とされていたものが少なくない。 フタオビスズメダイ 昔は食用以外の魚は研究対象ではなかったし、水槽での飼育技術も優れていなかったため、成長による変化が不明だっ…

ニセゴイシウツボの幼魚

ウツボの仲間は日本に約60種分布している。そのうちダイビングで出会えるのは15種くらいだろう。 ニセゴイシウツボ(奄美) 全長が最も長いのはオナガウツボで、3mになるという。しかし、実際に出会えるウツボ類で大きいのはドクウツボとニセゴイシウツボで…

区別が難しいタツノオトシゴの仲間

タツノオトシゴの仲間(タツノオトシゴ亜科)は尾ビレがなく、尾部で海藻やヤギ類に巻き付くことができるのが特徴。日本には未記載種を含めると10数種分布しているが、見分け方が難しい。 ハチジョウタツ(05年、沖縄・真栄田岬) ところで、8月26日のこのブ…

還暦の東京タワー

東京タワーは、今年12月に開業60周年を迎えた。 東京タワー(芝公園より、18年12月) 東京オリンピックに合わせて作られたものと勝手に思っていたが、違っていた。もっと前で、 ぼくが高校生のときだった。 現在の東京タワーの昼と夜 今は60周年を記念しての…