大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

軽石漂着その後

19日に、大量の軽石が奄美や沖縄に漂着したことを取り上げた。その後のニュースで、深刻な事態になっているようだ。 沖縄北部の港に漂着している軽石(TBS サンデーモーニングより) 沖縄の国頭村では養殖していた魚が死んだという報道があった。その魚種は…

オニベラは超高速

ベラ科のオニベラは相模湾以南の西部太平洋、インド洋に分布している。全長約15cmになる。相模湾で見られるのは幼魚で、成魚は高知県以南。オスの体色は緑が基調で、水色の縦スジが4本入り、背ビレが赤い。最大の特徴は泳ぎが素早いこと。おそらくベラ類では…

カンモンハタの生態

ハタ科のカンモンハタは、相模湾以南の太平洋、インド洋に分布し、主にサンゴ礁域で見られる。大型になるハタ類の中で本種は、全長約30cmにしかならない小型種。茶色い不規則な多角形の斑紋が全身に入っていて、その斑紋が横や斜めに二つ三つ連なる傾向があ…

軽石漂着で分布の謎解明!?

10月15日、大量の軽石が奄美大島の海岸に漂着した、とのニュースがあった。小笠原諸島の南硫黄島近くの海底火山・福徳岡ノ場で8月13日の噴火によって噴出した大量の軽石が、2か月かけて奄美群島や沖縄本島に流れ着いたのだ。このことにより、今まで不思議に…

妖しく揺れるスナイソギンチャク

数多いイソギンチャクの中で、砂底で見られるのがスナイソギンチャク。ウメボシイソギンチャク科に属し、太めの触手が48本ある。本数は決まっているようだ。長さは20cmくらいで、それぞれが艶めかしく動く様は、見ていて飽きない。また、色彩変異も豊富なこ…

クレナイニセスズメ属について

クレナイニセスズメという美しい魚がいる。メギス科メギス亜科クレナイニセスズメ属で、全長約6cmほど。サンゴ礁域の岩穴や岩陰などに生息し、動物プランクトンをエサにしている。肉眼で見ると青紫だが、ライトを当てると赤紫に輝く。日本では奄美や沖縄で見…

ワモンダコの生態

サンゴ礁域で見られるタコの大部分はワモンダコ。目の近くに丸い斑紋があるため、輪紋タコと付けられた。体を伸ばすと70~80cmになる。8本の足は、ものをつかんだりでき、手のような働きをすることから腕(うで)という。ふだんは岩の隙間や穴に潜んでいるが…

色彩変異著しいヒトスジモチノウオ

ベラ科ホホスジモチノウオ属のヒトスジモチノウオは、伊豆諸島以南の太平洋、東部インド洋に分布している。全長は約40cmに達するようだが、実際に出会うのは30cm前後が多い。尾柄部に白の横帯があるのが特徴で、体色・斑紋は個体によってかなり変異がある。 …

油壷マリンパーク閉館

三浦半島にある水族館・京急油壷マリンパークがきのう(9/30)閉館。53年の歴史に幕を閉じた。マリンパークには二三度行った覚えがあるが、かなり昔のことでもあり、他の水族館とごっちゃになってしまい、これといった印象は残っていない。ただ、マリンパー…