19日に、大量の軽石が奄美や沖縄に漂着したことを取り上げた。その後のニュースで、深刻な事態になっているようだ。
沖縄北部の港に漂着している軽石(TBS サンデーモーニングより)
沖縄の国頭村では養殖していた魚が死んだという報道があった。その魚種はなんとグルクマ。まさかグルクマを養殖しているとは思っていなかった。
生け簀に浮いているグルクマ(TBS サンデーモーニングより)
グルクマはサバ科で、全長約40cmになる。エサはプランクトンで、大きく口を開けてプランクトンを捕食する姿は圧巻。養殖のグルクマは軽石を飲み込んでいたようだ。軽石はちょっとした衝撃で砕け、粉々になると浮力がなくなり沈む。そのためプランクトンと間違えたのだろう。
口を開けて捕食中のグルクマ(奄美)
小笠原方面から南西諸島に向けての海流は、黒潮反流という。今回はそれに加えて台風による強風が影響し、水面に浮かんでいる軽石を後押しする結果になったようだ。沖縄の一部では、軽石が消えたというニュースもある。風か潮の影響のようだが、まだ安心はできない。それにしても今回の出来事は自然現象なので、耐え忍ぶしかない。
海流や風による軽石の漂着経路(TBS サンデーモーニングより)