大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

富士山の日

24日のテレビニュースで知ったのだが、2月23日は富士山の日とか。10年くらい前からそうらしい。語呂合わせのようだが、強引な気がする。それはともかく、2020年より2月23日が天皇誕生日になったお陰で、自動的に祝日となった。ということで、富士山の写真を…

馬鹿正直の「#見上げてごらん」

NHKで「#見上げてごらん」という番組がある。コロナ禍で頑張る人を応援するというもの。「あなたの1枚が誰かへのエールに!」というキャッチコピーで写真を募集していた。テーマはてっきり「見上げて」と思って写真を選び、応募方法を調べようとHPを見たら…

スパインチークアネモネフィッシュについて

クマノミの仲間は全世界に26種いる。うち25種はクマノミ属で、残りの1種がプレムナス属のスパインチークアネモネフィッシュになる。日本には分布しないので和名はない。最大の特徴は、頬にトゲがあること。それが英名の由来になっている。全長約15cmにもなる…

ミステリーサークルを不動産鑑定!

NHK BSプレミアムで「鑑定! どうぶつ不動産」という番組がある。知らなかったが、昨年7月に担当者から連絡があり、初めて知った。このような番組をNHKがつくるはずがないと思ったら、案の定、制作は外部のプロダクションだった。 「鑑定! どうぶつ不動産」…

成長に伴い臆病・ヒメフエダイ

幼魚のころは警戒心がないものの、成長につれて臆病になるものもいる。フエダイ科のヒメフエダイがそうだ。全長約40cmになり、体色は赤味がある灰色で尾ビレが赤茶。房総半島以南の太平洋、インド洋に分布し、沿岸のサンゴ礁に単独または群れで生息している…

最新ハゼ図鑑

2004年に発刊された『決定版 日本のハゼ』(平凡社)の新訂・増補版『新版 日本のハゼ』が、今月上旬刊行された。著者の一人でもある、写真担当の矢野維幾氏より贈られてきた。初版から16年、研究の進歩により新種や日本初記録種が増え、収録総数は470種から…

アカハタの地域変異 

ハタ科のアカハタは全長約40cmに達し、相模湾以南の太平洋、インド洋に広く分布している。伊豆と沖縄のどちらでも見られるハタ類は、アカハタ以外いない。温帯域のものは赤味が強くて大型、サンゴ礁域のものは体色が薄く、小型という傾向がある。 温帯域のア…

キツネとタヌキ

ペットや家畜以外で親しまれている動物は、キツネとタヌキではないだろうか。民話にもよく登場するし、麺類の名にも。特にキツネは神の使者とされている。そんなわけで、キツネを冠した和名の魚は結構多く、口が細長い魚に付ける傾向がある。 ベラ科のキツネ…

ブルー・タイルフィッシュについて

キツネアマダイ科のブルー・タイルフィッシュは、全長約15cmで西部太平洋のサンゴ礁域に分布している。顔は青く、それ以外は淡い黄色。サンゴ礁外縁のやや深いところに生息している。プランクトン食で海底から数m上を浮遊していて、近寄ると海底の穴に身を隠…

四つ葉のクローバー的な…

スズメダイ科ミスジリュウキュウスズメダイ属は、日本に4種分布している。フタスジ、ミスジ、ヨスジを冠するリュウキュウスズメダイとミツボシクロスズメダイだ。この中でヨスジリュウキュウスズメダイは、沖縄本島以南の西部太平洋に分布している。尾ビレに…

ヒョウモンダコの真実

昨夜の「ザ!鉄腕!DASH!!」はわりあいおもしろかった。アケボノチョウチョウウオはともかく、ヒョウモンダコの実体を明確にしてくれてよかった。というのは、ヒョウモンダコが三浦半島や伊豆周辺で見つかると、「"殺人ダコ"温暖化で北上!」と新聞・テレ…