大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

変化に富むコロダイの幼魚

コロダイはイサキ科で、明るいグレーの地に黄色っぽい細かな斑点がある。南日本以南の西部太平洋、インド洋に分布する。全長60cm以上になるらしいが、日本では50cmくらい。 全長約50cmのコロダイの成魚(柏島) コロダイはコショウダイの仲間。イサキ科はコ…

コバンザメの謎

コバンザメはスズキ目コバンザメ科。以前はコバンザメ目だったが、現在はスズキ目に含まれる。それはともかく、サメとは分類的にかなり離れているにもかかわらずこの名が付いているのは、体型が似ているからだろうか。 ナポレオンフィッシュに付くコバンザメ…

キハッソクの謎

以前、キハッソクは日本の固有種かと思っていた。まぁ固有種は言い過ぎだが、日本の近くにしかいないのかと思っていたのだが、海外のほうがよく見るので考えを改めた。 キハッソク(ラジャアンパット) 日本では単独がほとんどなのだが、海外では数尾でいる…

ハシナガチョウチョウウオについて

ワヌケヤッコを取り上げたのだから、ハシナガチョウチョウウオも取り上げねばなるまい。なぜなら、まったく同じ経緯なので。ハシナガチョウチョウウオも先に挙げた東海大学出版会と山と渓谷社二つの図鑑に載っていて、石垣島が北限になっている。 ハシナガチ…

ワヌケヤッコについて

1984年に発刊された『日本産魚類大図鑑』(東海大学出版会)には、ワヌケヤッコが載っている。また、『日本の海水魚』('97年、山と渓谷社)にも掲載されている。日本の海で確認された例はないにもかかわらず、掲載されているのはどうしてだろうか。 タイ・…

コガネアジ・体色の不思議

アジ科のコガネアジは、その名が示すように黄金色(こがねいろ)をしている。全長約40cmで、熱帯海域に生息している。日本には少ないが、海外ではよく見られる。 真っ黄色のコガネアジ 単独か2尾で行動していることが多く、稀に5~6尾のときもある。コガネア…

「さわやか自然百景」LOVE

毎週日曜朝放送のNHK「さわやか自然百景」。15分の番組ながら、日本各地の自然をテーマに「カメラをあまり振らない」「1カットの時間が長め」など基本に忠実なつくりで、落ち着いて見ることができる。 さわやか自然百景のタイトル 毎回見るようにしているが…

座間味ツアー(最終回)

安室島の北西側にコンクリートブロックを沈めた人工漁礁がある。漁というより、ダイビングポイントして'70年代後半に沈めたので、40年近くになる。 隠れ家に利用するアカククリ 一時はここで魚の餌づけを盛んに行っていたため、たくさんの魚が見られた。今は…