大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

人気の被写体・ヨスジフエダイ

フエダイ科のヨスジフエダイは全長30cmになるようだが、通常見れれるのは20cmくらいのものが多い。千葉県以南の西部太平洋、インド洋に分布する。主にサンゴ礁の周辺で群れている。黄色味が強いため海中でよく目立つうえ、さほど警戒心は強くないので絶好の…

第27回 写真展 「海で逢いたい」神戸展

標記の写真展が2/15~2/20までアートホール神戸に於いて開催中。 案内状 17日(土)見に行った。出品数は38点とかなり少なくなったものの、作品のレベルは向上していて。見ごたえがあった。諸事情により、神戸展は今回が最後になる。 会場の様子(1) 写真の…

あのころの主流は魚突き(2)

スピアフィッシング全盛の時代、素潜りで何度か水中銃を持ったことはあるが、水中カメラを使うほうが断然多かった。所属のクラブも写真や映像に力を入れていて、いろいろなカメラ・ハウジングを揃えていた。16mmシネグループもあり、わりあい安価に動画も撮…

あのころの主流は魚突き(1)

先日の全日本潜水連盟総会に出席された大部分の方は、連盟創立前後のダイビング事情を知らない世代だった。ダイビング界が歩んできた歴史を知ってもらいたいため、当時を振り返ってみよう。 ダイビングが一般的になり始めたのは60年代初頭。都内にダイビング…

全日本潜水連盟 総会

2月10日(土)、一般社団法人 全日本潜水連盟 会員総会が両国の国際ファッションセンターに於いて開催された。潜水指導団体そのものは自身の仕事とは直接関係なかったため、委任状を書いて欠席することが多かった。だが、数年前に講演を依頼された関係もあり…

ムスメベラの分布と生態

ベラ科のムスメベラは全長約22cmになり、千葉県以南~台湾、ニューカレドニア、オーストラリア南東部、ニュージーランドに分布する。琉球列島も分布に入っているが、奄美や沖縄では見た覚えがない。このことから高水温が苦手な温帯域のベラではないかと推察…

シャチが流氷に!

衝撃的な映像が飛び込んできた! 6日(火)午後6時のNHKニュースで、シャチが流氷に閉じ込められたというのだ。場所は北海道の羅臼沖。午前10時ごろに海上保安庁に連絡があったという。 NHKニュースより この時季流氷は風の影響で、北海道の東岸に流れ着く。…

砂にまぎれるカレイの仲間

砂地に生息する魚で、最も知られているのがヒラメやカレイだ。体は平べったくて、砂の色とよく似ている。それも生息場所の砂に合わせられるため、カムフラージュ効果は抜群。したがって、見つけたときの感動は大きい。 ダルマガレイ科のチカメダルマガレイは…

花魁ショー!?

ハゼ科のオイランハゼは全長約12cmになり、屋久島以南の西部太平洋、インド洋に分布している。内湾の浅瀬の砂泥底にテッポウエビ類と共に生息している。体側には赤茶の縞模様、顔周辺にはピンクや水色の斑点、背ビレにもピンクの楕円の模様があり、華やか。…

ウイゴンべについて

ゴンべ科のウイゴンべは房総半島以南の太平洋、インド洋に分布している。全長約19cmになるらしいが、通常見られるのは10cm前後が多い。同科は日本に14種分布しているが、本種が最も遊泳性がある。それは尾ビレを見ればわかる。湾入し、両端が糸状に伸び、色…

水中ストロボの役割

水中撮影するときストロボは必須だが、どのようなう役目があるのだろうか。地上で写真撮影するときにストロボを使う理由は、暗いところを明るくするためだ。水中の場合も明るくするためなのだが、もう一つ重要な理由がある。色を出すためだ。水中は、太陽光…

ダテハゼについて

ハゼ科のダテハゼは全長約12cm で、千葉県以南~屋久島、香港に分布している。沿岸の砂底にテッポウエビ類と同じ巣穴で暮らし、巣穴の修繕などはテッポウエビの役目で、ダテハゼは見張り役。したがって、テッポウエビが巣穴から出るときには、ヒゲはハゼの体…

映えるお年ごろ

魚類の多くは、幼魚から成魚になる過程で体色・斑紋が変化する。不思議なのは、幼魚期のほうが色鮮やかで目立つ場合が多いことだ。外敵から狙われやすい時期なのに、なぜ目立たつようになったのだろうか。もしかしたら食欲を減退させる働きがあるのかもしれ…

辰年のパワースポット

辰年にふさわしいパワースポットが近くにあることを忘れていた。浅草の観音さまだ。正式名は金龍山 浅草寺。ご本尊は、628年(飛鳥時代)に漁師が宮戸川(現隅田川)で漁をしていたときに網にかかった小さな観音像(金色で高さ約5.5cm)といわれている。それ…

水中写真を使った年賀状2024

新年のあいさつをメールで交わすことが多くなった。時代の流れでしかたがない。だが、年賀状を手に取って直筆の文字を見ると、差出人との懐かしい思い出が蘇り、アナログは実にいいもんだと思う。今年いただいた年賀状は66通(1/10修正)’で、その中で水中写…

うみまーるカレンダー2024

今年も座間味島で活動している「うみまーる企画」のカレンダーが届いた。今回はちょっとした手違いがあり、受け取ったのは年が明けてから。というわけで、紹介は今になった。例年どおり5種類で、サイズやタイトルも同じ。いずれにも月の満ち欠けの図が入って…

タツが付く魚

今年の干支は「辰」なので、「タツ」が付く魚を取り上げてみよう。真っ先に思い浮かぶのはタツノオトシゴだろう。しかしタツノオトシゴの仲間はけっこう多いうえ、20数年前に分類的な整理を行った際に、幾種かに分かれた。その結果、タツノオトシゴの最大の…

2024スタート

いやはや、大変な年明けになった。「令和6年能登半島地震」。まさか元旦から大地震に見舞われるとは、誰も思っていなかっただろう。輪島には10年前旅行したので、多少想い出がある。朝市通り周辺は200棟くらい火災に遭い、ほぼ全焼らしい。 輪島・朝市通りの…

2023年を振り返る(下半期)

8月中旬、ピースボート40周年記念イベントがあった。会場は、地球一周クルーズを終えて東京国際クルーズターミナルに帰港したばかりの「パシフィック・ワールド号」内。さすが40周年とあって、大勢集まった。最初にピースボートに乗ったのは1996年で、ケアン…

2023年を振り返る(上半期) 

今年も残りわずか。2023年を振り返る時期になった。そこで、自分にかかわる出来事を上半期から振り返ってみたい。最初は、26回目になる写真展「海で逢いたい」神戸展。メインは東京展だが、巡回展のほうが先になってしまったのは、単に会場の都合。今回の出…

海のカレンダー2024

今年も来年の海カレンダーをいくつかいただいた。まずは、写真展「海で逢いたい」メンバー有志で制作している「煌めきの海」と「ときめきの海」。この中でよかったと思う写真を取り上げたいが、その前にカレンダー用写真について考えてみたい。カレンダーは1…

ミナミホタテ改めホタテウミヘビ

ウミヘビ科のホタテウミヘビは、東京湾以南の西部太平洋、朝鮮半島沿岸に分布し、砂泥底に生息している。全長約1mになる。5年前までは、ホタテウミヘビとミナミホタテウミヘビは混同されていた。図鑑ではホタテウミヘビの分布は東京湾~鹿児島で、ミナミホタ…

キラキライルミネーション

LEDが普及したお陰で、どこでもイルミネーションが見られるようになった。消費電力が少ないうえに寿命が長く、あまり熱くならないLEDライトはいいことずくめ。この時季、クリスマスと相まってイルミネーションの世界が広まっている。 東京ミッドタウン日比谷…

ナショジオ写真家が教える撮影術

先日配信されたナショナルジオグラフィックのメールマガジンに、ナショジオ写真家が教える撮影のコツという特集があった。人物、夜景の次が水中だった。水中は、ナショジオ契約カメラマンのジェニファー・ヘイズ氏が文章と作例写真を担当している。 最初の写…

テレビで3か所の海中 

12/10(日)のテレビ番組で、3か所も海中シーンがあった。 最初はNHK「小さな旅 荒波を超えて~北海道 厚岸町~」。潜水夫が潜降するシーンから始まった。厚岸では60年前から独特の潜水漁が行われている。ヘルメット潜水でのウニ漁だ。潮流が速いところでも…

黄葉の季節

イチョウ(銀杏)が見ごろになった。夏にたくさん葉を茂らせて日陰をつくりだしたり、延焼を防ぐ効果があるなどの理由で、街路樹や庭園樹としてよく目にするイチョウ。今回、散歩圏内のイチョウの名所を訪ねてみた。 横網町公園にある東京都慰霊堂とイチョウ…

NHKスペシャル『龍がとぶ島 奄美』

12/2(土)午後10時 NHKスペシャル『龍がとぶ島 奄美』が放送された。台風によく見舞われる奄美では、台風は龍の化身と言い伝えられてきた。奄美北部に住むプロサーファーでもあり素潜り漁師でもある、碇山勇生の暮らしを軸に、台風と共に生きる奄美の人たち…

謎多きウツボの生態

ウツボ科のウツボは茨城県以南~奄美大島、朝鮮半島南部、台湾北部に分布している。全長約80cm になり、黄色味を帯びた明るい茶色の地に、褐色の斑紋が不規則に入っている。岩礁域に生息し、岩のすき間や岩穴に生息するが、砂地などに出現することもある。鋭…

ZOOM初体験

11月上旬、アメリカの放送局「A+Eネットワークス」のプロデューサーより連絡があった。テレビ番組でミステリーサークルを取り上げたいので、画像を借りたいとのこと。メールをやり取りするうち、動画も貸すことになった。 きっかけは、2013年7月1日発行のイ…

初観察・クジラとエイの繁殖生態

11/24配信のナショナルジオグラフィックメールマガジンに、素晴らしい記事が二つ載っていた。一つは、ザトウクジラの出産が初観察されたという記事。2021年3月5日にハワイのラハイナ沖で研究者とナショジオの撮影隊が15時すぎにザトウクジラの群れを発見。撮…