大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

“ ゴールデン ” な魚たち

ゴールデンウィーク真っ只中。知っている方も多いと思うが、ゴールデンウイークという言葉は、日本の映画業界がつくった和製英語。それゆえNHKでは“大型連休“という。それはさておき、ゴールデンウイーク(黄金週間)にちなんだ魚を紹介しよう。まずはマルクチヒメジの黄化個体。昔は別種とされていて、オウゴンヒメジと呼ばれていた。

オウゴンヒメジだったマルクチヒメジ(座間味)

 

まさにピッタリなのがオウゴンニジギンポ。だが、体の前部は青味がかった灰色だ。そこでフィジーのオウゴンニジギンポに登場願った。実はフィジー産は亜種で、全身黄金色をしている。

オウゴンニジギンポ(上は奄美、下はフィジー

 

コガネアジは銀色のタイプと黄色のタイプが見られる。同じ個体が体色を変化させることができる。黄色いタイプのほうが、やはり神々しい。

黄色いタイプのコガネアジ(コモド)

 

山吹色も黄金色と同じと考えられている。英語圏でも同様で、ヤマブキスズメダイの英名はゴールデン・サージャントという。

ヤマブキスズメダイ奄美

 

明るいオレンジも英語圏ではゴールデンの範疇だ。オキゴンべも英名はゴールデン・フォークフィッシュで、ゴールデンの幅は実に広い。

オキゴンべ(柏島