大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年撮ったお気に入りの写真(陸上編)

シャッターチャンスはいつ訪れるかわからないので、いつでもコンデジを持ち歩いている。だが、たまには一眼レフでじっくり撮りたくなることもある。 花壇に咲いていた花 これは横浜・三ッ沢公園の花壇で撮ったもの。反射式の500mm望遠レンズを使用している。…

今年撮ったお気に入りの写真(水中編)

2017年も残りわずか。そこで今年撮影した写真の中で、自分が気に入ったものを取り上げてみる。まずは水中写真。 コブシメの交接 6月に奄美で潜ったとき、コブシメの産卵が見られた。ダイバーが大勢いたので産卵中のコブシメは撮れなかったが、しばらく待って…

ヒフキアイゴとフォックスフェイス

アイゴ科は日本に13種分布している。その中でヒフキアイゴは独特の模様をしているので、すぐに識別できる。体側に黒の斑紋があるのも特徴になっている。 群れるヒフキアイゴ(座間味) ペアで行動していることが多いが、稀に群れることもある。 全長約4cmの…

夕焼けと水中写真

先日ナショナルジオグラフィックのメールマガジンに、スゴイ写真が掲載されていた。同協会の写真コミュニティ「Your Shot」に投稿された写真で、タイトルは「二つの世界」。撮影地はオーストラリアで撮影者はJordan Robins。 「二つの世界」Jordan Robins撮…

「メス」を持つ魚たち

ニザダイ科の魚は英語でサージョンフィッシュという。「外科医」という意味なのだが、どうしてだろうか。 ニザダイ。尾柄部の黒い部分にトゲがある ニザダイ科の尾ビレのつけ根(尾柄部)には鋭いトゲがあり、それを手術に使うメスに例えたのだろう。 テング…

マリンダイビング創刊50年

『マリンダイビング』1月号がようやく届いた。10日発売なのでずいぶん遅れた。その理由は、前の住所に送ってしまったからのようだ。 マリンダイビング1月号表紙 2018年1月号は、創刊50年記念YEARスタート号。それに伴い、創刊号から現在に至るまでの主な掲載…

砂地が嫌いなカレイ

前に砂地が好きなウツボ、回遊魚を取り上げたが、今度はその逆。カレイやヒラメの生息場所は砂地だが、そうとは限らないカレイもいる。 岩の上にいるモンダルマガレイ(バリ) それはモンダルマガレイで、体表に青のリング状の斑紋があるのが特徴。体色を周…

部屋を飾る'18年カレンダー

今年もカレンダーがたくさん集まった。毎年同じ企業やグループ、クラブ、個人の方々からいただいている。 勢ぞろいした'18年のカレンダー ほとんどは海のものだが、海とは無縁のものも二つある。 美ら海水族館のカレンダー 沖縄の美ら海水族館からも毎年送っ…

クロユリハゼ科の魚(2)

クロユリハゼ科クロユリハゼ属のゼブラハゼは、体側にピンクの横縞があるのが特徴。同科で横縞なのはゼブラハゼのみ。 ゼブラハゼ(インドネシア) 潮当たりがよい岩場などに生息。単独かペアでホバリングしている。日本での生息数はあまり多くない。 スジク…

クロユリハゼ科の魚(1)

科名が変わることがある。この写真のクロユリハゼは以前ハゼ科だったが、10数年前にクロユリハゼ科に変わった。 クロユリハゼ(奄美) 同科にはクロユリハゼ属、ハタタテハゼ属、サツキハゼ属、タンザクハゼ属が属している。 '98年発行の拙著『海水魚ガイド…

砂地が好きな回遊魚

回遊魚とは、アジ科やサバ科などで中層を泳ぎ回って暮らす魚たちの総称。代表的なものとしてマアジ、ブリ、カスミアジ、サバ、カツオ、マグロなどが挙げられる。 シマアジの若魚(奄美) ほとんどの回遊魚は、中層に群れている小魚や甲殻類をエサにしている…

砂地が好きなウツボ

サンゴ礁域でよく見られるウツボ類は10種くらいだろうか。そのほとんどが、岩の隙間や穴から顔だけを出し、全身は見せない。 岩から顔を出すクモウツボ('95年) クモウツボは模様が独特なので識別しやすい。 砂地に現れたクモウツボ('02年) ずいぶん前に…