大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

クロユリハゼ科の魚(2)

クロユリハゼ科クロユリハゼ属のゼブラハゼは、体側にピンクの横縞があるのが特徴。同科で横縞なのはゼブラハゼのみ。


ゼブラハゼ(インドネシア

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潮当たりがよい岩場などに生息。単独かペアでホバリングしている。日本での生息数はあまり多くない。











スジクロユリハゼ(メナド)

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スジクロユリハゼは深いところの砂礫底に生息し、ホバリングしている。生息水深は深く、図鑑には45~55mと記されている。インドネシアのメナドでは37mのところにいた。










ハタタテハゼ(座間味)

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ハタタテハゼ属は3種知られている。ハタタテハゼ、アケボノハゼ、シコンハタタテハゼで、いずれも日本に分布している。3種のうちでハタタテハゼが最も生息数が多い。バックに岩やサンゴ礁がある砂礫底に大抵ペアでホバリングしている。








アケボノハゼ(奄美、水深18m                                           

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日本でのアケボノハゼの生息水深は35~55mだが、海外では10mでも見られる。日本でも稀に18m付近に出現する海域もある。習性はハタタテハゼとほぼ同じ。










タンザクハゼ(奄美)                                              

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タンザクハゼ属はタンザクハゼと未記載種が2~3種知られている。タンザクハゼは汽水域の砂泥底に生息し、巣穴の上でホバリングしている。警戒心が強く、ちょっとの気配で隠れてしまったり、水が濁りやすいために撮影は難しい。