大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

座間味ツアー(6)

ハマクマノミとクマノミが隣り合わせの場所があった。前者はタマイタダキイソギンチャクに住み、後者はアラビアハタゴイソギンチャク。 ハマクマノミとクマノミ どちらも宿主(しゅくしゅ)のイソギンチャクには相性があり、入れ替わることはない。アラビア…

座間味ツアー(5)

幼魚にもたくさん出会った。特に多いと感じたのはヤリカタギ。サンゴのポリプをエサにしているため、その周りにいる。 ヤリカタギの幼魚 せわしなく動くので撮りにくいが、動きを観察すると通り道がわかり、待ち伏せできるようになる。 スミツキトノサマダイ…

座間味ツアー(4)

チョウチョウウオ類はよくペアで行動している。大きな理由は、繁殖のときに都合がよいことと、エサを食べるのに効率がよいからだ。摂餌中縄張り意識が強い藻食性スズメダイに追い払われることがあるが、ペアならばどちらかが食べ続けられる。 ニセフウライチ…

座間味ツアー(3)

潜っていてウミヘビに出会うことがある。ウミヘビには魚類と爬虫類がいて、後者は呼吸をするためにときどき水面まで行く。また爬虫類のほうは毒牙があるが、被害例はない。毒牙は小さくて奥にあるからのようだ。 砂地を移動中のクロガシラウミヘビ 今回も砂…

座間味ツアー(2)

イソギンチャクの大半は白化していたが、特にハマクマノミが住むタマイタダキイソギンチャクはほとんど白くなっていた。 白化の影響を受けた二つのイソギンチャク 右のイソギンチャクは元々赤かったが、おそらく白化現象の影響で淡い赤になったようだ。 ピン…

座間味ツアー(1)

ダイビングツアーで沖縄・座間味に行ってきた。座間味は2年前、NHK「さわやか自然百景」のロケで行って以来になる。 高月山からの眺望。座間味港と無人島 今回は4月にピースボートに乗船した際、ダイバーの方々との飲み会で沖縄に潜りに行こうと盛り上がり、…

1年ぶりのコモド(最終回)

今回コモド諸島を2クルーズして気づいたことがいくつかある。最終回は、これまでと比べて変化したことや気づいたことを取り上げてみる。 真っ白になったセンジュイソギンチャク まず、全体的に水温が高かった。特に南エリアは27℃くらいあり、今までで最高だ…

1年ぶりのコモド(9)

コモド諸島の南エリアでは、お皿やすり鉢の形をしたサンゴがよく見られる。そこに魚が入っていることも多い。大抵はホンソメワケベラなどのクリーナーがいるからだ。 ホンソメワケベラに癒されるヒラニザ クリーニングをしてもらう癒しの場になっているため…

1年ぶりのコモド(8)

セントラルエリアのもう一つの代表的なポイントはバトゥボロン。岩の穴という意味。海峡の中にあるため、いつも流れがある。 岩の周りがポイント ここだけではないが、必ずスタッフがそばまで行って流れのチェックを行い、どのあたりで潜るかを検討する。 ロ…