チョウチョウウオ類はよくペアで行動している。大きな理由は、繁殖のときに都合がよいことと、エサを食べるのに効率がよいからだ。摂餌中縄張り意識が強い藻食性スズメダイに追い払われることがあるが、ペアならばどちらかが食べ続けられる。
ニセフウライチョウチョウウオ
もう一つの理由は、ダイバーなどに追いかけられた場合、別々の方向に逃げれば惑わすことができる。したがって、ペアの写真は意外に難しい。
サザナミヤッコのペア
サザナミヤッコもペアでいた。このあと2尾は移動したが、やや離れてなので一つの画面に収めるのは大変だった。
増えているイソバナ類
今回、いろいろなポイントでリュウキュウイソバナが増えていると実感した。イソバナ類は成長が遅いので、大きなものが幹から折れてしまうと、回復は望めない。そういったところが多かったが、30~40cmくらいのイソバナ類がたくさん見られ、昔の慶良間が蘇る日も近い。
ニセゴイシウツボ
ニセゴイシウツボもよく見た。それほど多くない種にもかかわらず、14本潜って3個体だからかなりの遭遇率といえよう。みな大きかった。
スカシテンジクダイとキンメモドキ
砂地にある根に潜ったとき、次第に潮の流れが強くなった。撮影は大変だが、小魚たちはみんな潮の上に向くので、整然とした群れを撮るには好都合。