大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

イソモンガラの食事法

モンガラカワハギ科でゴマモンガラ、キヘリモンガラ、イソモンガラは大型の部類。成魚になると50~60cmになる。この3種の幼魚は似ているため、昔は判別が難しかった。 約3cmのイソモンガラの幼魚(水納島) 図鑑に幼魚はあまり載っていなかったからで、'94年…

驚き!ツチホゼリの体色変化

ハタ科のツチホゼリは全長1mに達するらしいが、沖縄などで見られるのは50~60cmのものが多い。色彩変異が著しいが、白っぽい体に細かな黒点が無数に入るタイプが一般的。 一般的なツチホゼリ サンゴ礁域の転石帯や根の周辺が生息場所。個体によって警戒心が…

行儀がいいピグミーシーホース

タツノオトシゴの仲間にピグミーシーホースというのがいる。ピグミーとは「並みはずれて小さい」の意味なので、2cm前後の小型のタツノオトシゴのグループを総称してそう呼んでいる。 ピグミーシーホース(PNG、'05年) 特定のヤギに生息し、周囲の環境によく…

チンアナゴの履歴書

チンアナゴが新種記載されたのは約60年前。この経緯については後述するとして、日本で生息が確認されたのは1970年代後半。テレビ番組「マチャアキ海を行く」が奄美ロケで発見した。この番組がきっかけで沖縄各地でも見つかり、座間味にもいることがわかった…

15mmレンズの苦い思い出

以前、「愛用品もいつかは屑に」で古い撮影機材が出てきたことを取り上げた。その中に15mmレンズもあったが、それは初期のタイプでオート対応ではないレンズだった。 これは新タイプの15mmレンズ '74年から約20年使い、その後はニコノスRSに代えたので、出番…

変貌する浅草

徒歩圏内の浅草は、買い物や散歩に以前からよく出かけていた。2年間横浜だったので、どう変わったか確かめてみたかった。最も目についたのはホテルなどの宿泊施設がかなり増えたこと。 入口が狭いHOTEL TREND 気づいただけでも5軒増えている。元すしや通りに…

フィッシュウォッチング用写真(後編)

魚と人物を同じ画面に入れるには超広角レンズが定番だが、魚に接近しないと小さくなってしまうおそれがある。 クロオビマツカサと('93年、座間味) 魚が怯えないように近寄って撮ると、レンズの特性で手前は大きく、遠くは小さく写って遠近感が強調される。…

フィッシュウォッチング用写真(前編)

「フィッシュウォッチング」という言葉が定着するようになって久しい。初めてダイビング雑誌に使われたのは1979年とのこと。それまで魚を中心に撮影していたのだが、魚をじっくり観察する時代が来ると予測し、それ用の写真が必要になると思った。 サザナミヤ…

愛用品もいつかは屑に

20年くらい前までカメラ運搬用として使っていたプロテックスのケース。頑丈なのだが重いので、物置に入れたままになっていた。前回の引っ越しのときも開けることはしなかった。 ウレタンの粉まみれの撮影機材 今回おそるおそる開けてみたら、古い撮影機材が…

「ダーウィンが来た!」放送日決定!

6月から7月にかけ、座間味島でひたすらチンアナゴを観察・撮影した。NHK「ダーウィンが来た!」のロケで、期間は35日にわたった。いよいよ編集等の作業が終わりに近づき、放送日が決まったと連絡があった。 チンアナゴのコロニー ちなみに11月11日は何の日か…

東京てんてこ舞い生活

東京に移って6日が過ぎた。まだ部屋は荷物だらけで、身動きが取れない状態。つくづく整理整頓が苦手だと痛感。それでも生活しなければならないので、後回しになってしまう。数か月かかるかもしれない。 朝焼け(10月2日午前5時半、厩橋から) 蔵前、浅草、両…