大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

驚き!ツチホゼリの体色変化

ハタ科のツチホゼリは全長1mに達するらしいが、沖縄などで見られるのは5060cmのものが多い。色彩変異が著しいが、白っぽい体に細かな黒点が無数に入るタイプが一般的。


一般的なツチホゼリ

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サンゴ礁域の転石帯や根の周辺が生息場所。個体によって警戒心が強い場合がある。












不規則な黒点があったツチホゼリ                                            

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今年の6月に座間味でリーフ沿いに移動しているとき、ツチホゼリに出会った。大きさが異なる黒い点が目立つ個体で、近寄っても逃げなかったのでシャッターを切り、目的の場所へ向かった。









体色を変えて岩の下の獲物を待つ                                         

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目的地から同じコースを引き返したら、先ほどのツチホゼリが何かを狙っていた。しかし体色はさっきとはぜんぜん違い、黒地に白の不規則な斑点が表れていて、同一個体とは思えないほどだ。









2尾の手前にツチホゼリがいる
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そこへカスミアジとキツネフエフキがやって来た。この2尾は連携が取れているが、ツチホゼリはマイペース。岩の下に潜んでいるのは、どうやらタコのようだ。3尾は何度も岩の周辺を回ってチャンスを狙っている。









ウミヘビには無関心なツチホゼリ
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突然岩の下から現れたのはウミヘビだった。ツチホゼリはビックリしたようだが、ウミヘビには用はないとばかりに執念深く待っていた。結局タコは出てこなかったが、獲物を前にしたツチホゼリの体色変化には驚かされた。