特定のヤギに生息し、周囲の環境によく似た体色・体型のため、見つけるのは難しい。ピグミーシーホースは約9種類いるらしいが、最も多いのはHippocampus bargibanti で、'70年にニューカレドニア産の標本を基に新種記載された。
久場の隠れ根で('00年、座間味)
しかしダイバーに知られるようになったのはそれから20数年後で、『マリンダイビング』がパプアニューギニア特集したときに掲載されて注目が集まった。以来各地で発見され、座間味でも「久場の隠れ根」の水深約24m付近で見つかった。日本で生息が確認されて20年近くなるので和名が付いてもよさそうだが、まだ和名はないようだ。
この種のヤギが宿主
写真を見るとポートレートのように写ってるものが多いが、ふだんはもっと行儀が悪いことは実際に見た人はわかるはず。下を向いたり、後ろを向いたり、枝に隠れたりする。特に灯りは嫌がるようで、ライトを点けて撮影した動画を見ると、嫌がって離れて移動してしまう場面もよくある。
行儀がいい子('09年、ラジャアンパット)
だからライトは点けずに撮るようにしているが、個体によってもいろいろ性格があるようだ。行儀がいい子を探すのも実力のうちなのかもしれない。