大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

穴があったら入りたい

恥ずかしい事態になったとき、「穴があったら入りたい」となる。しかし、魚はもともと小さな穴が好きなようで、別に恥ずかしくなくても入っていることがよくある。これはウニの殻。入っているのはニジギンポ。こんな狭いところが大好きなギンポだ。 ウニの殻…

近所の桜(2)

1回で終えるつもりだったが、遅れ気味だった桜が次々と満開になるのを目にしたら、もう1回書かなければならなくなった。前回、江戸東京博物館そばの桜を載せたが、反対側から見たら両側の桜並木が満開だった。 江戸東京博物館そば。奥は昨年夏に建ったアパホ…

近所の桜

3月22日、東京の桜が満開という発表があった。数十年前は4月初めころだったので、約2週間早くなっている。やはり温暖化が進んでいるのだろう。今年はおおっぴらに花見ができない状況なので、近所の桜をひっそり見に行った。 江戸東京博物館そばの桜(3月23日…

あまり出会えないサザナミヤッコ幼魚

キンチャクダイ科の中で大型のグループがサザナミヤッコ属。サザナミヤッコ、タテジマキンチャクダイ、ロクセンヤッコ、アデヤッコの4種が日本に分布していて、約40cmに達する。同属の共通部分は、いずれも幼魚期は濃紺の地に白の縞模様があることだが、種に…

ヨメヒメジについて

ヒメジ科は日本に25種分布している。その中で伊豆半島などの温帯域で普通に見られるのはヒメジとヨメヒメジの2種で、尾ビレに縞模様があるのが後者。ヨメヒメジは全長約30cmになり、茨城県以南の西部太平洋に分布し、単独あるいは少数の群れで砂地を行動域に…

コトブキテッポウエビのパートナー

「共生エビ」と呼ばれるテッポウエビ類は、日本に17種いる。この中でコトブキテッポウエビの美しさは別格。紅白模様で大きさは約3cm。相模湾以南の西部太平洋、インド洋に分布している。新種記載されたのは1980年。このエビを初めて知ったのは観賞魚雑誌『フ…

クロオビマツカサについて

イットウダイ科のクロオビマツカサは、八丈島および和歌山県以南の太平洋、インド洋に分布している。岩礁やサンゴ礁の陰などの暗いところに生息している場合が多い。全長は約20cmで、エラブタ部分に褐色の細長い帯があり、これが和名の由来と思われる。 目の…

ダイビングで出会える高級魚

「高級魚」という言葉がある。高級とは、品質・等級が優れていることなので、漁獲が少量で値が張る美味な魚を高級魚というのだろう。諸事情で替わることもあるに違いない。一般的にいわれている高級魚を、ダイバーの視点で考えてみたい。 ハタ類は総じて美味…