大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ピクチャードラゴネットの繁殖

ネズッポ科のピクチャードラゴネットは全長約7cmになり、フィリピン、インドネシアなどに分布している。日本にはいないため、和名はない。同科のニシキテグリと近縁で、生息場所や行動などはよく似ている。生息場所は内湾にある枝状サンゴの根元で、警戒心が…

コトブキテッポウエビの裏ワザ

テッポウエビ科のコトブキテッポウエビは、1980年に新種記載された。同時期に沖縄でも生息が確認されたが、研究は進まなかった。そのためダイバーたちは、英名のランダールピストルシュリンプと呼んでいた。その後各地でも見つかり、伊豆半島以南の西部太平…

海のオーバーツーリズム 

オーバーツーリズムが社会問題になっている。特定の観光地に訪問客が集中し、地域住民の生活や自然環境に負の影響をもたらすうえ、観光客の満足度を低下させる状況のことで、経済効果との兼ね合いもあるので、対策は難しい。 海にも同様なことが起きた。ボル…

鯉のぼり

先日、東京スカイツリーのソラマチへ行ったら、そばを流れる北十間川にたくさんの鯉のぼりが飾ってあった。鯉のぼりには「兵庫県…」の文字が。なぜかと思ったら、「播州鯉」という特産の鯉のぼりの生産地なので、協力していただいたらしい。 北十間川の鯉の…

カエルアンコウの “釣り竿”

カエルアンコウの仲間は、ルアー(釣り)をすることで知られている。イリシウムといわれる “釣り竿” が口の近くについていて、先端にエスカと呼ばれる疑似餌がある。それを振ることにより、エサと間違えて近寄って来る小魚を捕食するのだ。このような捕食行…