大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

#マリンスポーツ

マリンダイビングフェア2024

4/5(金)より池袋サンシャインに於いて、マリンダイビングフェア2024が開催された。主催会社が代わって3回目で、コロナも収まったこともあり、出展社も入場者もだいぶ増えていた。ただ、海外のダイビングサービスがまだそこまで余裕はないようで、以前より…

フタホシタカノハハゼの体色

ハゼ科のフタホシタカノハハゼは、奄美大島以南の西部太平洋、インド洋に分布し、内湾の砂泥底にテッポウエビ類と共生している。全長約8cmで、焦げ茶色の不規則な斑紋が全体に広がり、頬に細長くて黒い斑紋二つあるのが和名の由来。日本に生息が確認されたの…

あのころの主流は魚突き(2)

スピアフィッシング全盛の時代、素潜りで何度か水中銃を持ったことはあるが、水中カメラを使うほうが断然多かった。所属のクラブも写真や映像に力を入れていて、いろいろなカメラ・ハウジングを揃えていた。16mmシネグループもあり、わりあい安価に動画も撮…

あのころの主流は魚突き(1)

先日の全日本潜水連盟総会に出席された大部分の方は、連盟創立前後のダイビング事情を知らない世代だった。ダイビング界が歩んできた歴史を知ってもらいたいため、当時を振り返ってみよう。 ダイビングが一般的になり始めたのは60年代初頭。都内にダイビング…

全日本潜水連盟 総会

2月10日(土)、一般社団法人 全日本潜水連盟 会員総会が両国の国際ファッションセンターに於いて開催された。潜水指導団体そのものは自身の仕事とは直接関係なかったため、委任状を書いて欠席することが多かった。だが、数年前に講演を依頼された関係もあり…

水中ストロボの役割

水中撮影するときストロボは必須だが、どのようなう役目があるのだろうか。地上で写真撮影するときにストロボを使う理由は、暗いところを明るくするためだ。水中の場合も明るくするためなのだが、もう一つ重要な理由がある。色を出すためだ。水中は、太陽光…

SEA&SEAの想い出(2)

SEA&SEAのヒット商品は、意外かもしれないがモーターマリンだ。81年にポケットマリン110 SE、83年にモーターマリン35 SEを開発している。ニコノスと同じくカメラ自体防水だが、レンズ交換できないため、本格派は手にしない。その代わり、気軽さを好む海外の…

SEA&SEAの想い出(1)

水中撮影機材メーカーの「SEA&SEA」が、昨年「フィッシュアイ」に吸収合併され、50年の歴史に幕を閉じた。とはいえ、水中撮影機材総合商社「フィッシュアイ」は、これまで培ってきた「SEA&SEA」の技術を継承し、ブランド名は残すという。 「SEA&SEA」の創…

館山でエンジョイ(その2)

25日(日)は、サメが集まる海として一躍有名になった伊戸(いと)へ向かった。伊戸ダイビングサービス「BOMMIE」は日曜お客が多いため、山ちゃんがガイドを頼まれたという。この日は70名くらい来ていて、30名乗りのボートが何往復もする。多くのダイバーが1…

館山でエンジョイ(その1)

2年前に旧友 L が館山に移住した。延び延びになっていたが、ようやく24日に訪れることができた。館山といっても広く、友人の住まいはかなり端に位置する相浜地区の平砂浦海岸。相浜から伊戸まで続くビーチはサーフスポットしても有名らしい。 平砂浦東端の相…

マリンダイビングフェア2023開催!

4月7日(金)、マリンダイビングフェア2023が開催した。主催者の会社が代わって2回目だが、新型コロナの制限も緩和されたお陰で、出展社も入場者も想像以上の数で、大盛況だった。 会場受付 受付はスムーズだったので入場者は多くないと思ったのだが、入って…

創立50周年記念式典

潜水指導団体の全日本潜水連盟(JUDF)は、今年創立50周年を迎えた。その記念式典が、11月12日(土)午後、第一ホテル両国に於いて開催された。JUDFは、1972年に日本潜水会、関西潜水連盟など他の団体と合併して設立された。 第一ホテルで開催された記念式典…

温帯域に適応 スジベラ

ベラ科のスジベラは全長約18cmになり、相模湾以南の西部太平洋に分布している。砂地と岩場が混在する転石帯でよく見られる。メスは赤茶色の体色で、白い横縞がある。環境によって体色に変化があるようで、白い砂地に生息する個体は腹部が白くなり、岩場のも…

マリンダイビングフェア2022

マリンダイビング(MD)フェアに行った。今回で第30回目だが、その節目は諸事情のため、主催が(株)マリンクリエイティブに替わった。事前登録が必要ということで、4/2日午前10時で登録していた。10時に会場入口の3階へ行くと、なぜか2階へ案内された。長…

「マリンダイビングWEB」復活‼

今年7月、(株)水中造形センターが破産。それに伴い、ダイビング雑誌『マリンダイビング』や「マリンダイビングWEB」、そしてイベントの「マリンダイビングフェア」などが終わってしまったと思っていた。ところが、新たな動きが… 元スタッフ有志が新しい会…

ハコフグについて

ハコフグ科のハコフグは全長約25cmになり、北海道以南~屋久島、朝鮮半島南部、香港に分布している。80年代初めまではミナミハコフグと混同されていたため、分布があやふやだった。現在は琉球列島にはいないことになっているが、詳しい調査が必要とのこと。…

ダイビング誌の灯が消えた!

超ビックリニュースが飛び込んできた。ダイビング雑誌の『マリンダイビング』や「マリンダイビングフェア」でおなじみの(株)水中造形センターが破産したという。当センターは、1958年に水中写真家・舘石昭氏(故人)が設立したプロダクションで、1969年に…

マリンダイビングフェア開催!

このところダイビング関連のイベントはすべて中止になり、楽しいこと、思い出に残るようなことは何もなかった。そんな折、ようやくマリンダイビングフェア2021が予定どおり開催された。入場者は事前登録、検温、消毒などの感染対策を万全にしての開催だった…

日本特有の海中景観

昨年、外国人観光客は1,100万人を超えた。目的は買い物の他、日本の伝統・文化や日本ならではの風景を見るため、も増えている。 ファンタスティックなウミトサカ類の群落(高知県・柏島) 海の中にも日本ならではの風景はある。それはウミトサカの仲間の群生…

奄美・気になる魚たち(3)

奄美南部で代表的なポイントは「嘉鉄(かてつ)」。広い砂地に根が点在するという環境。明るいうえに根にはたくさんの魚が見られるので人気がある。最近では沖にミステリーサークルが見られるため、注目されている。 ハマクマノミの周りに小魚が ブイのそば…