大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハナダイスキ(1)

好きな魚を選ぶのは難しい。それぞれ魅力があるからなのだが、被写体としてならハナダイかもしれない。色がきれいで動きもあるので、いると必ずカメラを向けてしまう。 キンギョハナダイ。白枠内はオス(慶良間) 「ハナダイ」とはハタ科のナガハナダイ属が…

NHK番組の慶良間取材

しばらく海から遠ざかっている。毎年9月か10月はインドネシアのダイブクルーズに行っているのだが、今年は諸事情でキャンセルになってしまった。 阿嘉島と屋嘉比島の間に連なる岩礁域のイジャカジャ 代わりに沖縄に行こうと考えていたら、台風が立て続けに来…

ブロニカで撮ってたころ

6×6判のポジフィルムが出てきた。ゼンザブロニカで撮ったものだ。このカメラは'70年から'74年まで使用したので、40年くらい前になる。ハウジング(スガブロニカマリン)は当時所属していたダイビングクラブからの借り物。 ブロニカで撮影中のぼくとゼンザブ…

ネイチャーフォトコン入賞作品

ナショナルジオグラフィックのメールマガジンに「Wildlife Photographer of the Year」の入賞作品が載っていた。これはロンドン自然史博物館が50年にわたって開催しているネイチャーフォトコンのようで、あることは知らなかった。雑誌『Wildlife』が行ってい…

水中カメラのレンズ(フィッシュアイ16mm編)

'90年にニコンF4を導入したとき、フィッシュアイ16mmとAF105mmマクロも入手し、ハウジングは「ジュノン」を特注した。フィッシュアイ16mmを付けてファインダーをのぞいたときは、ニコノスの15mmのときよりも感動が大きかった。 鮮やかなウミトサカの仲間(土…

水中カメラのレンズ(一眼レフの20mm編)

ニコンF3はアメリカ製のツッシーハウジングに入れ、'87年から約4年間使用した。レンズは105mmマクロと20mm。20mmはニコノス用もあるが、一眼レフの ほうが画角も広く最短撮影が短いので、ワイド特有の描写がしやすい。 光芒とボラの老成魚(大瀬崎、'88年) …

水中カメラのレンズ(105mmマクロ編・その2)

マクロ撮影の頻度が若干低くなり、ワイド撮影が多くなった。そんな中、'88年にニコンF4が発売された。ワインダー内蔵で、アクションファインダーを付ければ水中に最適と思い、'90年に入手。16mmフィッシュアイと新発売されたAFマイクロニッコール105mmも購入…

水中カメラのレンズ(105mmマクロ編・その1)

'70年代後半に35mm一眼レフカメラ&レンズそしてフィルムなどが急速に進歩した。そのため水中に持ち込む人も多くなり、ぼくも'81年ごろにコンタックスをDIVハウジングで使い始めた。マクロレンズがなかった(60mmマクロがあったかもしれないが高価すぎた)の…

水中カメラのレンズ(ニコノス15mm編)

水中撮影では使用できるレンズが限られるため、新しいレンズが出るとすぐに飛びつく。そして使いこなしたいとの思いで、そればっかり使う傾向になる。そこで特に印象深かったレンズを取り上げてみる。最初はニコノス用15mmレンズ。'72年に発売された。 カタ…

ヤマブキスズメダイ・こだわりの産卵場所

暖かい海の外洋に生息しているヤマブキスズメダイ。色鮮やかでよく目立つ。ヤギ類やウミカラマツ類のそばにいることが多い。 ムチカラマツに産卵準備中のヤマブキスズメダイ(コモド) 繁殖期は日本では夏だが、熱帯域では通年産卵している。産卵する場所は…

パプアニューギニアダイビングナイト

昨夜銀座でパプアニューギニア(PNG)のダイビングに関するイベントが開催された。PNG政府観光局主催のこのイベントは今回で7回目くらいで、都合がつけば必ず参加している。 見晴らしがよく、遠くにスカイツリーも 当初は報道関係や旅行業者を対象にしたイベ…

レンべ・レアな魚たち(2)

レンべのダイビングポイントには、さまざまな生物や魚が生息している。何かに隠れている場合も多く、大抵ガイドが見つけて教えてくれるが、宝石箱をひっくり返したような海なので、自分で見つけることも簡単。 おもしろい顔をしたメガネウオ 砂に潜っていた…

レンべ・レアな魚たち(1)

ミミックオクトパスの写真を探した際、久々にレンべのファイルを開けてみた。レアな魚がいっぱいだったので、紹介したくなった。 レンべの位置とリゾート インドネシア・スラウェシ島の北端に隣接する小島がレンべだ。島の間の海峡が主なダイビングポイント…

ミミックオクトパスの擬態!?

ミミックオクトパス、つまり擬態するタコについては以前も書いたことはあるが、また書いてみたい。このタコは小型で、腕を伸ばしても約20cm。カレイやウミヘビ、ミノカサゴ、ウミシダ、ミミイカ、ジョーフィッシュなどに擬態するといわれている。 ミミック…

気になるニザダイの分布

ニザダイという魚がいる。タイと付いているが、タイ科ではない。ニザダイ科でハギの仲間。地味であまり人気がない。 群れで移動中のニザダイ(八丈島) 伊豆半島などの温帯域に多く生息し、伊豆諸島では大きな群れがよく見られる。サンノジと呼ばれることも…

今年も開催「どぜうの会」

昨夜、恒例の「どぜうの会」があった。けっこう歴史がある会で、18年前にダイビング仲間4名と浅草で飲んだ後、「駒形どぜう」でどじょうを食べることになった。 老舗の「駒形どぜう」淺草本店 お店の雰囲気が良かったことや味が格別だったこともあり、評判が…

陸上写真のススメ(2)

前回は河川敷で撮った写真だったが、今回は海に出かけたときのもの。水中撮影で海に行く場合は荷物が多いため、陸上撮影専用のカメラは持って行けない。持つとしてもせいぜいコンパクトカメラだ。 夕空と三日月(奄美、'04年) 時間があればハウジングから出…