大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

水中カメラのレンズ(ニコノス15mm編)

水中撮影では使用できるレンズが限られるため、新しいレンズが出るとすぐに飛びつく。そして使いこなしたいとの思いで、そればっかり使う傾向になる。そこで特に印象深かったレンズを取り上げてみる。最初はニコノス用15mmレンズ。'72年に発売された。 
 
カタクチイワシの群れ(真鶴、'75年)
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高価なレンズなので、手に入れたのは2年後。ファインダーをのぞくと、くっきり鮮やか。だが、そのとおりに撮るのは難しかった。
当時は水中用ストロボが市販されたばかりで、まだ普及していなかった。ライティングしなくても取りあえず撮れる、モノクロフィルムを自然光で撮影することが多かった。
 
 
 
 
 
アワビ漁をする白浜の海女(白浜、'76年)
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千葉県白浜のアワビ漁解禁で、海女の素潜り漁を東京新聞社が取材するという。知人のカメラマンが行くので同行した。
ぼくはまだアマチュアだったが、このときの写真は『東京新聞』と『マリンダイビング』('76年6月号)に掲載された。 
 
 
 
 
 
 
 
洞窟にはウミトサカがいっぱい(雲見、'77年)
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西伊豆の雲見ではカラーフィルムを使用した。照明はSea&Sea製のストロボ。被写体に近づくと色鮮やかに写る、ということがわかった1枚だった。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
構図を考えて撮った(真鶴、'77年)
イメージ 4このころ真鶴にもよく通っていた。当時はコダックの「トライX」というフィルムで撮影し、自分で現像や引き伸ばしをしていた。
色がないモノクロでは、構図などを考えて撮るようになる。この場合はダイバーと岩が重ならないようにした。
 
 
 
 
 
 
 
ダイナミックなサンゴ礁(石垣、'78年)
イメージ 5石垣島に遠征したときのもの。広くてダイナミックなサンゴ礁を表現したかったため、15mmレンズを使用し、遠くに人物を配してみた。