大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

平成元年を振り返る

平成も今日で終り。平成のスタートは198918日だった。30年前の1月はどんな撮影機材でどのような写真を撮っていたのか、自分でも気になったので調べてみた。


クラゲと使用カメラ

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ログブック(ダイビングの記録帳)を見ると、115日(日)西伊豆・大瀬崎の湾内で2本潜っている。使用したカメラはニコンF320mmレンズで、アメリカ製のツッシーハウジングに入れている。幸いにもフィルムは残っていた。








クロホシイシモチ
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ストロボはYS-200でフィルムはコダックのエクタクローム100プラス(EPP)。この当時は12本が基本だったようで、忠実に守っている。それにしても今と作風が変わらない。進歩がないのだろうか。









撮影現場。左は副編集長
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126日からは、座間味島に行った。学研の『2年の学習』の取材で「歯みがきフィッシュ大じっけん」という企画。ホンソメワケベラが歯をつつく場面を撮るのが目的。モデルは雑誌の記者S君でダイビング経験なし。そこで講習から始めた。








掲載写真と連続カット                                           

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このときの撮影機材はニコンF3など3台持参したのだが、メインで使用するのはニコノスV28mmレンズと決めていた。シャッターチャンスが一瞬だと予測していたので、ピント合わせは目測、連写が効くニコノスVが最適と考えたのだ。試行錯誤の末、4日目(取材最終日)にしてようやく撮れた。







2年の学習』の企画のページ
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本当に奇跡が起きたのだ。ホンソメワケベラが2尾、S君の歯をつついたので、すかさずニコノスのシャッターを押した。手ごたえはあったものの、フィルムなので現像するまでは心配だった。

平成15年ごろからデジタルカメラが普及し、誰でも簡単に撮れる時代になった。令和はどんな撮影機材に進化するのだろうか。