歴史あるカメラの展示ももちろん見たかったが、それ以上に興味があったのは「ニコンマリン」だ。ぼくがダイビングを始めた60年代初めにはすでにニコンマリンやキャノンマリンがあったが、実物は見たことがない。おそらく報道関係でしか使っていなかったのだろう。
多様な機種が展示されている
展示されているものを見て、ずいぶんいろいろな機種を出したものだと驚いたと同時に、カメラ以外にも双眼鏡などもずいぶんつくっていたようで、さすがは光学メーカーだと感心したのだった。
ニコノスも展示してあったが、「カリプソ」という名で表示されていた。そもそも開発はフランスなので、当初の製品名がカリプソだったからだが、ニコノスⅡ型までカリプソになっていたのは変だ。当時のことを知るスタッフがいないのだろう。
白枠内は、1961年発行「海底旅行」(ハンス・ハス著、秋元書房刊)に載っていた写真。憧れのハウジングを実際に見ることができて感激だった。