大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

プラネットアース新シリーズ

4/21(日)午後9時、NHKスペシャルでプラネットアースⅢが放送された。このシリーズはBBCNHKの共同制作によるもの。第1回は「海の世界」で、これまでのシリーズでもすごいシーンばかりで感動したのを覚えているが、今回はさらに上回った。

プラネットアースⅢのタイトル

 

カリフォルニア湾には春になると、繁殖のためにムンクイトマキエイがたくさん集まって来る。

ムンクイトマキエイ

 

それに導かれるようにシャチもやって来る。もちろん捕食するためだ。その様子を克明に捉えている。

エイの群れに近づくシャチ

 

シャチはチームワークでエイを翻弄し、次々と襲って捕食する。こうした瞬間を何と水中でも撮影している。

エイを襲った瞬間

 

南アフリカではオットセイを狙ってホオジロザメが来る。素早い動きで逃げるオットセイだが、捕食されてしまう個体も。ところが、数匹のオットセイがサメを追い払い始めた。しだいに数を増やしたオットセイにサメは圧倒され、逃げて行った。また、砂に隠れたカスザメに丸飲みされたネコザメが、背ビレのトゲのお陰で生還したシーンや、漂流物にいたカニのオスが、たまたまやって来たアカウミガメの背に乗り移ったら、偶然にもメスのカニと遭遇した、というストーリーの数々。本当にすごい番組だった。

ホオジロザメを追い払うオットセイ