大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第36回東京国際映画祭

10月23日より第36回東京国際映画祭が開催されている。世界中から優れた映画が集まるアジア最大級の映画祭だ。会場は日比谷、丸の内、有楽町、銀座などの各映画館。HPで調べたが、とにかく出品作が多く、上映作品と日時の兼ね合いもあり迷ってしまった。 東京…

バラフエダイの幼魚について

フエダイ科のバラフエダイは相模湾以南の太平洋、インド洋に分布し、全長約80cmになる。主な生息地はサンゴ礁域で、九州以北のものは幼魚と思われる。成魚も幼魚も肉食性で、魚類や甲殻類を食べる。幼魚期にスズメダイ類への擬態をすることが知られている。 …

野生生物写真コンテスト2023

10/20配信されたナショジオのメールマガジンで、ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー2023の受賞作が発表された。このコンテストは、ロンドン自然史博物館主催で、写真を通して保護が必要な野生生物の姿や、開発が自然にもたらす影響に目を向…

熱海気まぐれ日帰り旅

海が見たくなって熱海に行った。熱海にしたのは、何といっても交通の便の良さ。昔、東伊豆でダイビングするとき何度も熱海を通ったが、留まったことがない。今回、駅から海岸まで散策したが、高低差が激しく、特に帰りが大変だった。熱海は、駅前の土産店街…

潜って見られるイカ

食卓に上るイカの多く(スルメイカ、ヤリイカなど)は、沖合や深海に生息するため、ダイビングではなかなか出会えない。そこで、比較的よく見られるイカを紹介しよう。 温帯域の砂地や転石帯ではボウズコウイカが見られる。コウイカの仲間で、体に甲羅(骨)…

海の中のアート 

ようやく秋らしくなった。あれほど「暑さ」を嫌っていたのに、ひんやりしてくると寂しさを感じるのはなぜなのだろう。 「芸術の秋」ということで、海の中で見られる、芸術っぽいものを探してみた。 ムチカラマツの先端にウミシダが付着し、まるでかざぐるま…

懐かしい想い出がテレビで

先日テレビを見て、昔の想い出が二つ蘇った。まずは10/6「チコちゃんに叱られる」。超ド級の「ド」は何?の問いに、解説で登場した白石光氏。実は1980年代中ごろ、一緒に働いたことがあるのだ。 超ド級の「ド」の意味を解説する白石氏(チコちゃんに叱られる…

尾ビレの色の意味(クマノミ編)

スズメダイ科のクマノミは全長約10cmになり、千葉県以南の中・西部太平洋、インド洋に分布している。数種のイソギンチャクを宿主にするが、アラビアハタゴイソギンチャクに住むと体色が黒くなる。通常、イソギンチャクには成熟したオス・メス1組と未成熟魚数…

尾ビレの色の意味(シマタレクチベラ編)

ベラ科のシマタレクチベラは全長約80cmになり、伊豆半島以南の中・西部太平洋、インド洋に分布している。サンゴ礁域のガレ場や転石帯に生息し、40cm前後の個体が多い。海底の砂利などの中に潜む小動物をエサにしているので、砂ごと吸い込んで捕食する。ヒメ…

尾ビレの色の意味(ニジハギ編)

ニザダイ科のニジハギは全長約30cmに達するらしいが、通常は20cmくらいが多い。相模湾以南の西部太平洋、インド洋に分布している。藻食性で、サンゴ礁域の浅瀬に生息している。縄張りを持ち、同じ食性の魚が来ると追い払う。鮮やかな体色が和名の由来だ。尾…

魚の知能はどのくらい?

賢い動物といえばチンパンジーやイルカで、魚類は知能が低いが定説だった。それに異を唱える研究者が10数年前から現れ、魚類の行動を観察したり実験を行い、優れた知能を持っていることが証明された。その成果はテレビや書籍などで発表されているので、一部…