大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

懐かしい想い出がテレビで

先日テレビを見て、昔の想い出が二つ蘇った。まずは10/6チコちゃんに叱られる」。超ド級の「ド」は何?の問いに、解説で登場した白石光氏。実は1980年代中ごろ、一緒に働いたことがあるのだ。

ド級の「ド」の意味を解説する白石氏(チコちゃんに叱られるより)

 

当時ぼくはヒマな時だけ観賞魚の雑誌の編集を手伝っていたが、後に観賞魚店スタッフだった白石君が転職してきた。編集作業も難なくこなして斬新な企画を次々提案。まもなく副編集長に。そしてぼくのために海水魚のページを増やし、連載を二つも書かせてくれた。「大方洋二のトロピカルエキスプレス」と「大方洋二の海の生態学」で、後者は10年以上も続いて単行本「魚の不思議ウォッチング」にも。白石君はその後、フリーエディターとして独立。ぼくも本来の仕事が忙しくなり、会う機会がなくなってしまった。今回、こんな形で出会うとは夢にも思わなかった。

相変わらず多才な白石君(チコちゃんに𠮟られるより)

 

もう一つは10/8「小さな旅」。西伊豆の井田(いた)が舞台で、198710月に一度だけ潜った。

今回は西伊豆・井田(小さな旅より)

 

当時はダイビングサービスがなかったため、西伊豆のどこかでタンクを調達した。ゴロタ石の浜から入ると浅瀬が続き、やがて斜面に。そして25mくらいの変化に富む海底になる。大瀬崎の外海と同じ環境で、ソフトコーラルが豊富だ。

ダイビングポイントの海岸(小さな旅より)。下は87年撮影で、変わっていない

 

当時使っていたカメラはニコノスVコンタックスで、このときはコンタックス50㎜標準レンズにクローズアップレンズを付け、アップを狙った。筒状のカイメンに若いウツボが入っていたので、レンズを向けた。この写真は今でも残っている。

井田の海はテレビ画面で見ても昔とちっとも変わってない。ダイバーが増えたので、10数年前からダイビングサービスができたくらいだ。いつまでもこのままでいてほしい。

カイメンに入った若いウツボ87年)