ようやく秋らしくなった。あれほど「暑さ」を嫌っていたのに、ひんやりしてくると寂しさを感じるのはなぜなのだろう。
「芸術の秋」ということで、海の中で見られる、芸術っぽいものを探してみた。
ムチカラマツの先端にウミシダが付着し、まるでかざぐるまのよう。ウミシダがおさまっていた場所、模様ともにアートを感じた。
かざぐるまのようなウミシダ(コモド)
ウミウシは小さいながら鮮やかなものが多い。アオウミウシも例外ではなく、よくぞこのようなデザインになったものだと感心する。
カサゴの仲間には、胸ビレを広げて移動するものもいる。外敵を脅すためと考えられている。これはシマヒメヤマノカミ。海の生きものは部分的に切り取ってアップにすると、どんなものでもアートっぽく見えるので、反則ワザでもある。。
シマヒメヤマノカミの胸ビレ(柏島)
砂紋は波や潮流によってできる。この場所は水深20mもあり、波の影響はさほど大きくないはずなので、立役者は潮の流れだろうか…。それにしても自然が創作したものは、実に素晴らしい。
海のアートといえば、ミステリーサークルをはずすわけにはいかない。アマミホシゾラフグがつくる直径約2mの産卵床だが、これほどまでに美しい産卵床をつくる魚はほかにいない。しかもどの個体がつくってもほぼ同じにできるのが不思議でしかたがない。
アマミホシゾラフグとミステリーサークル(奄美)