2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧
イソギンポ科のフタイロカエルウオは全長約7cmになり、屋久島以南の西部太平洋、東部インド洋に分布している。主な生息域はサンゴ礁で、岩肌に付着している藻類が主食。体の前部はグレー、後部は黄色と二色に分かれた体色で、和名の由来でもある。 フタイロ…
タカベ科のタカベは全長約20cmで、房総半島~九州および朝鮮半島南部に分布している。1866年に外国の研究者により新種記載された。主食は動物プランクトンで、外洋を群れで回遊している。青っぽい体色に、背中から尾にかけての黄色い帯が特徴。 タカベの群れ…
カワハギ科のハクセイハギは全長約35cmになり、相模湾以南の西部太平洋、インド洋に分布している。サンゴ礁が主な生息場所で、単独かペアで行動している。35cmになるらしいが、通常見られるのは25cmくらいだ。体色は焦げ茶だが、バリエーション豊富で、緑が…
最近、高知県を紹介するテレビ番組で、清流・仁淀川(によどがわ)を「仁淀ブルー」と表現していた。このほかにもケラマブルーとか、積丹ブルーなど聞いたことがあり、密かなブームのようだ。この何とかブルーを知ったのはだいぶ昔で、ダイビング雑誌の「ケ…
魚の群れは、たいてい同種で構成されている。そんな群れの中に、別種が入り込んでいることもある。その目的はさまざまだが、多くは安心・安全のためだ。 これはベンガルフエダイの群れにキンセンフエダイが2尾入っている。両種とも群れる習性があり、生息場…
きのう5月15日は、沖縄本土復帰51年。そこで記念として「オキナワ」「リュウキュウ」が頭に付く魚を集めてみた。「オキナワ」が付くのは10種くらいいるが、ダイビングで会わないものが多いため、「リュウキュウ」も加えた。 まずはオキナワスズメダイ。数が…
ハタ科のサラサハタは全長約60cmになり、相模湾以南の西部太平洋、東部インド洋に分布している。主な生息場所はサンゴ礁で、温帯域で見られるのは幼魚と思われる。サラサハタの最大の特徴は体型と体色・斑紋で、ひと目で本種とわかる。 独特な体型のサラサハ…
ハゼ科カスリハゼ属のカスリハゼは、全長約7cmで千葉県以南の西部太平洋に分布している。内湾の砂泥底の浅瀬に生息し、テッポウエビ類と一緒に暮らしている。1837年に海外で新種記載され、日本で分布が確認されたのは、1960年代後半と思われる。ダイビングに…
ベラ科のクラカケベラは、高知県以南の西部太平洋に分布している。サンゴ礁外縁のやや深いガレ場を行動域にしているが、生息数はそう多くない。体側に黒と白の独特な模様があり、容易に識別できる。全長約18cmになる。 独特な模様のクラカケベラ(奄美) 幼…
アジ科のツムブリは全長約1mになり、南日本を含む全世界の温帯・熱帯域に分布している。体型は細長くてスマート。したがって、スピードも速く、来たと思ったらすぐに去ってしまう。体側に水色と淡い黄色の帯があり、他のアジ類とはひと目で区別がつく。こう…
イソギンポ科のカモハラギンポは全長約8cmになり、相模湾以南~琉球列島に分布している。日本固有種と考えられている。高知県で得られた標本を基に、1956年日本人研究者が新種記載した。標準和名、学名の種小名に「カモハラ」が付いているのは、高知県出身の…