大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

沖縄本土復帰51年記念

きのう515日は、沖縄本土復帰51年。そこで記念として「オキナワ」「リュウキュウ」が頭に付く魚を集めてみた。「オキナワ」が付くのは10種くらいいるが、ダイビングで会わないものが多いため、「リュウキュウ」も加えた。

まずはオキナワスズメダイ。数が多くないうえ、ポイントからはずれた場所にいるため、あまり知られていない。顔が黄色っぽく、胸ビレつけ根に青い点があるのが特徴。

オキナワスズメダイ(座間味)

 

キツネアマダイ科のオキナワサンゴアマダイで、約15cmになる。サンゴ礁外縁の30m以深に生息するため、習性や生態はよくわかっていない。

オキナワサンゴアマダイ(伊江島

 

ハゼ科クロユリハゼ属のリュウキュウハナハゼ。以前は、温帯域に生息するハナハゼの地域変異(琉球タイプ)だった。違いは尾ビレの糸状のヒレの数で、温帯域タイプが6本、琉球タイプが2本だ。21年発刊の『新版 日本のハゼ』(平凡社)では別種として扱い、「リュウキュウハナハゼ」の和名を与えている。しかし未記載と考えられるとし、精査が必要と記している。

リュウキュウハナハゼ(座間味)

 

夕方、ヒメジ科のリュウキュウヒメジのオスが婚姻色になり、メスにアプローチしていた。

メスに求愛するリュウキュウヒメジのオス(座間味)

 

テンジクダイ科のリュウキュウヤライイシモチで、全長約15cm。サンゴの陰などでじっとしていることが多い。牙があって怖そうだが、とてもおとなしい。口内保育を行う習性があり、オスが卵をくわえてふ化まで守る姿がよく見られる。

卵をくわえて守るリュウキュウヤライイシモチのオス(座間味)