大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

秋の奄美ロケ(4)

ロケを始めて半月が経ち、余裕ができたので個人的な写真も撮れるようになった。そこで、枝状サンゴに生息するニセクラカオスズメダイを観察してみた。


ニセクラカオスズメダイ
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成魚は数尾いるものの、警戒心が強い。幼魚はたくさんいるようで、クラカオスズメダイの幼魚に混じっている。体側に薄く縞模様が入っているのがクラカオで、ニセクラカオは模様がないので区別できる。






ネオンテンジクダイ
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岩陰にはネオンテンジクダイが群がっている。日本では八重山でよく見られるが、次いで多いのが奄美だ。尾ビレつけ根の赤い斑紋が特徴。








イラとロクセンヤッコ
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奄美は温帯域の魚もいる場合がある。今回ロケをしている砂地にイラがいた。近寄れなかったので証拠写真しか撮れなかった…。イラはこれまで錦江湾で見たのが最も南で、奄美では初めてになる。その数分後にロクセンヤッコが通った。本当に奄美は不思議なところだ。





リュウキュウハナハゼ
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共生ハゼも多く、オニハゼ、ヒメダテハゼ、ハチマキダテハゼなどが見られる。ハナハゼがハチマキダテハゼの巣穴に入ったので、出てくるまで粘ってみた。尾ビレの糸状のものは2本なので、リュウキュウハナハゼだ。






コクテンフグ
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コクテンフグを見つけたが、体色がこげ茶色。通常は灰色のタイプが多く、バリエーションも豊富だが、こげ茶は珍しい。