大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

卒業生

卒業シーズンということで、子供を卒業する魚を集めてみた。 アカククリの若魚(奄美) アカククリの和名の由来は、幼魚期の体色・斑紋。黒い体に濃いオレンジ色の縁取りがある。成長するにしたがって縁取りは消える。 ヒレナガスズメダイの若魚(奄美) ヒ…

仲良しの距離

第21回写真展「海で逢いたい」が大崎・O美術館で開催している。展示作品は103点。これだけ並ぶと壮観。撮影地は国内外のあらゆるところで、ダイバーの行動力に感心する。 案内状と写真展会場 撮影機材の進歩とともに、展示作品も徐々にレベルアップしていて…

松浦氏の新刊・フグ類図鑑

フグ目魚類の権威・松浦啓一氏がまた本を出版された。今度は『日本産フグ類図鑑』(東海大学出版部)。定価は7200円+税とちょっぴり高い。 日本産フグ類図鑑 見ていたら、知らないフグもずいぶんあった。おそらく日本に分布する全種が載っているのだろう。…

「海で逢いたい」神戸展と…

神戸に行っていた。写真展「海で逢いたい」の神戸展を見に行っていたのだ。いろいろな海で撮影された約100点の作品が展示され、圧巻だった。 たまたまいた人と集合写真(19日) 土・日はたくさんの方に来ていただいた。今週は東京展も始まるので、楽しみを取…

スジモヨウフグの生息地

スジモヨウフグを知っているダイバーは少ないだろう。生息数もそう多いほうではないし、きれいなところにいないからだ。 スジ模様が特徴のスジモヨウフグ(奄美) 生息場所はサンゴ礁域の内湾。しかも泥のような海底にいる。日本では奄美大島でしか出会って…

松浦啓一氏の新刊

フグ目魚類の第一人者の松浦啓一氏の新刊が『したたかな魚たち』(KADOKAWA)。写真を数点お貸ししたので、出版社から送られてきた。 『したたかな魚たち』の表紙と裏表紙 まだちょっとしか読んでいないが、魚類学や生態学についてわかりやすく書かれている…

魚類のウミヘビ

海に生息するウミヘビには爬虫類と魚類がいる。前者は呼吸するために水面へ行かなけれならないが、後者はその必要がない。 ミナミホタテウミヘビ(奄美) 魚類のウミヘビで最も知られているのがミナミホタテウミヘビだろう。砂底から顔だけ出していることが…

オウゴンニジギンポの生態

魚の和名は、体色や模様を由来にしたものが多い。しかし中には、どうして?と思うような和名もある。オウゴンニジギンポもそんな魚で、「黄金」とはちょっと違う。 巣穴から顔を出すオウゴンニジギンポ それはさておき、イソギンポ科ヒゲニジギンポ属の本種…

ブラックマンタ

美ら海水族館のカレンダー3月はナンヨウマンタ。しかも通常タイプと黒いタイプが写っている。解説には「一昨年から国内初となる本種の黒化個体、通称ブラックマンタの展示を行っている」とある。 美ら海水族館のカレンダー 9年前、オニイトマキエイが2種に分…

近ごろの動向

最近はいろいろなことが重なり、いつになく忙しい。写真絵本の制作やグループ展の準備がメインなのだが、それ以外にも同窓会の幹事や催し物への参加、写真の貸し出し、打ち合わせ、確定申告などがあるのだ。 創刊第1号の「小学8年生」 先月創刊された小学館…