大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

松浦氏の新刊・フグ類図鑑

フグ目魚類の権威・松浦啓一氏がまた本を出版された。今度は『日本産フグ類図鑑』(東海大学出版部)。定価は7200円+税とちょっぴり高い。


日本産フグ類図鑑

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見ていたら、知らないフグもずいぶんあった。おそらく日本に分布する全種が載っているのだろう。また、松浦氏が新種記載したフグが4種もあったので、紹介しよう。





















アラレフグ(アンダマン海

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1994年に新種記載されたアラレフグ。目の周りに同心円状の模様があるのが特徴。


 










アマミホシゾラフグ(奄美大島
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アマミホシゾラフグは2014年に新種記載された。












タスジフグ(奄美大島
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2年前に奄美で見て撮影した未記載種のモヨウフグ属の一種は、2016年に新種記載され、標準和名タスジフグと付けられた。

 










古株だけど学名は新種のコモンフグ(竹野)
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コモンフグは以前から知られていたが、学名がクサフグのシノニム(同種異名)だったことが松浦氏によって判明。コモンフグの学名が失われてしまったため、2017年に新たな学名を松浦氏が付けた、という経緯がある。