大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ブラックマンタ

美ら海水族館のカレンダー3月はナンヨウマンタ。しかも通常タイプと黒いタイプが写っている。解説には「一昨年から国内初となる本種の黒化個体、通称ブラックマンタの展示を行っている」とある。


美ら海水族館のカレンダー
イメージ 19年前、オニイトマキエイ2種に分かれた。我々ダイバーがよく出会うマンタが沿岸性のナンヨウマンタで、オニイトマキエイは外洋性らしい。両種は模様も若干異なる。ちなみにブラックマンタは模様がわかりずらいため、外見では識別するのは難しい。







初のブラックマンタ
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それはともかく、ブラックマンタは海外でよく見られるが、日本では見た覚えがない。ブラックマンタを初めて見たのは、ボルネオ島近くのデラワン(インドネシア領)に行ったときで、もう17年も前の話だ。








コモド諸島のブラックマンタ
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インドネシアのコモド諸島やラジャアンパット諸島のクルーズに行くようになって、ブラックマンタにたくさん出会った。どちらの海域も多いほうで、約4割はブラックマンタのような気がする。








ラジャアンパットのブラックマンタ
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以前、BS放送の番組でラジャアンパットの海の様子を紹介していたが、ブラックマンタは希少なために出会うのは夢、という設定だった。最後にようやく出会えたと感動のシーンで締めくくっていたが、あまりにも歪曲したシナリオで唖然としたのだった。







ニューカレドニアのブラックマンタ
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通常の白いマンタもブラックマンタも沿岸で出会うのは同じ種のナンヨウマンタで、黒化個体というらしい。黄化個体はマルクチヒメジやヘラヤガラ、ギチベラ、コガネアジなど多いが、黒化はマンタ以外いないのではないだろうか。