同科にはクロユリハゼ属、ハタタテハゼ属、サツキハゼ属、タンザクハゼ属が属している。
'98年発行の拙著『海水魚ガイドブック』を増刷する際、科名を訂正した覚えがある。
ハナハゼ(大瀬崎)
クロユリハゼ属は最大のグループで、日本には10数種分布している。ハナハゼは砂地の上方を浮遊し、危険を察知するとダテハゼなど共生ハゼ類の巣穴に身を隠す。
以前はハナハゼの琉球タイプだったが、別種になり数年前にリュウキュウハナハゼの和名が付けられた。
スミゾメハナハゼ(沖縄本島)
スミゾメハナハゼも数年前に和名が付いた。習性はハナハゼ、リュウキュウハナハゼと同様だが、生息数は少ない。
イトマンクロユリハゼの幼魚はガレ場や砂地に群がっている。成魚になると単独~小さなグループで行動するようになる。危険を感じると、海底の隙間に隠れる。