大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

クロユリハゼ科の魚(1)

科名が変わることがある。この写真のクロユリハゼは以前ハゼ科だったが、10数年前にクロユリハゼ科に変わった。


クロユリハゼ(奄美

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同科にはクロユリハゼ属、ハタタテハゼ属、サツキハゼ属、タンザクハゼ属が属している。
'98年発行の拙著『海水魚ガイドブック』を増刷する際、科名を訂正した覚えがある。










ハナハゼ(大瀬崎)
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クロユリハゼ属は最大のグループで、日本には10数種分布している。ハナハゼは砂地の上方を浮遊し、危険を察知するとダテハゼなど共生ハゼ類の巣穴に身を隠す。










リュウキュウハナハゼ(奄美
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以前はハナハゼの琉球タイプだったが、別種になり数年前にリュウキュウハナハゼの和名が付けられた。











スミゾメハナハゼ(沖縄本島
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スミゾメハナハゼも数年前に和名が付いた。習性はハナハゼ、リュウキュウハナハゼと同様だが、生息数は少ない。











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イトマンクロユリハゼの幼魚はガレ場や砂地に群がっている。成魚になると単独~小さなグループで行動するようになる。危険を感じると、海底の隙間に隠れる。