大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

水中カメラのレンズ(フィッシュアイ16mm編)

'90年にニコンF4を導入したとき、フィッシュアイ16mmとAF105mmマクロも入手し、ハウジングは「ジュノン」を特注した。フィッシュアイ16mmを付けてファインダーをのぞいたときは、ニコノスの15mmのときよりも感動が大きかった。 
 
 
鮮やかなウミトサカの仲間(土肥、'91年)
イメージ 1画角が約180度なので、小魚の群れなどはよほど近づかないとゴミのようになってしまう。また、ライティングもかなり難しいことがわかった。試行錯誤の結果、なんとかきれいに撮れるようになった。 
 
 
 
 
 
 
 
 
アーチ状にゆがむのもこのレンズの特徴(慶良間、'91年)
イメージ 2広い風景を撮るとき、レンズの画角が狭いと離れなければ画面に入りきらない。その点フィッシュアイレンズでは近いまま広範囲が撮れるので、水の濁りの影響を受けにくい。そのためくっきり写る。 
 
 
 
 
 
 
 
 
トゲチョウチョウウオ(慶良間、'91年)
イメージ 3目の前を通るトゲチョウチョウウオ。レンズからの距離は約40cm。撮っているときは近すぎたと思ったが、出来上がってみるとそうでもなかった。これがこのレンズの特徴でもあり、難しいところでもある。当時ニコンF-801(ハウジングはトリエステ)+60mmマクロも使っていたが、F4のレンズ交換の面倒をなくすため、もう1台とネクサスF4を入手し、フィッシュアイ専用にして'91年末から使いだした。
 
 
 
テーブル状サンゴとリュウキュウイソバナ(慶良間、'94年)
イメージ 4
テーブル状サンゴとリュウキュウイソバナは慶良間の典型的な海中景観だが、最近はこうした風景は少なくなった。テーブル状サンゴなどのミドリイシ類は成長が早いが、イソバナ類はゆっくりなので、折らないように注意する必要がある。