大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

魅惑の底生生物(イソバナ編)

イソバナの仲間(イソバナ科)はイソバナ、オオイソバナ、リュウキュウイソバナなどが主。イソバナは高さが15cm程度で温帯域に適応しているのに対し、他の2種は高さ50cmを超える大型種で、琉球列島などの亜熱帯・熱帯域に分布する。


イソバナとハリセンボン('01年、奄美
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2000年ごろにハリセンボンが異常発生したことがある。徐々に少なくなっていったが、残りの個体がテーブル状サンゴの下やイソバナをよりどころにしていた。









イソバナとユウゼン('11年)
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八丈島のポイントにもところどころイソバナが見られる。シラコダイやユウゼンなどがやってきて、ポリプをつつくことがある。










フエヤッコダイとイソバナ('11年)                                             
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慶良間にはイソバナが群生しているところが多い。イソバナと魚を一緒に撮るには運も必要だが、ポリプを好むミゾレチョウやフエヤッコダイなら比較的簡単。









イソバナの林とユカタハタ('09年)
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インド洋東部のアンダマン海にスミラン諸島というダイビングエリアがある。クルーズで巡るのが一般的。どのポイントもウミトサカやイソバナが群生していて、きれいな写真が撮れる。このときはポリプが開いていたので、少し白っぽく写っている。







タテジマキンチャクダイ('11年、座間味)
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イソバナのそばに来るのはポリプ食の魚がほとんど。その他の魚は海底のエサを探しながらなので、いい位置には入らない。このタテジマキンチャクダイも下のほうを通ったが、ギリギリセーフという位置に納まった。