大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

水中カメラのレンズ(一眼レフの20mm編)

ニコンF3アメリカ製のツッシーハウジングに入れ、'87年から約4年間使用した。レンズは105mmマクロと20mm。20mmはニコノス用もあるが、一眼レフの ほうが画角も広く最短撮影が短いので、ワイド特有の描写がしやすい。
 
光芒とボラの老成魚(大瀬崎、'88年)
イメージ 1環境を入れながら主体となる被写体を強調する、というのがワイド写真の典型。大瀬崎の浅瀬で太陽光を入れつつボラの群れを何度か撮った。出世魚のボラは老成するとトドという名になるが、視力が弱まるために群れから離脱する。ことわざ「トドのつまり」はこれが由来。 
 
 
 
 
 
 
ホヤに産卵しようとするアナハゼ(大瀬崎、'88年)
イメージ 2大瀬崎でアナハゼの生態を撮影するため、何度も通ったことがある。環境も入れたかったので、20mmレンズを多用した。産卵はホヤにするのだが、その直前に生殖管が膨れて突出することを知った。 
 
 
 
 
 
 
 
 
触っても平気なハナヒゲウツボ(慶良間、'88年)
イメージ 3
慶良間に慣れたハナヒゲウツボがいたことがあった。近づいても引っ込むどころか、よけい体を出してくる。触っても平気で、まるでネコのように気持ちよさそうにする。1年くらいいたが、いつしか姿が見えなくなってしまった。 
 
 
 
 
 
 
 
丸まったイソギンチャクとハナビラクマノミ(慶良間、'89年)
イメージ 4センジュイソギンチャクは丸くなることがある。しかしよく見るのは海外で、慶良間ではこのときが初めてだった。興奮しながら撮影したのを覚えている。