大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

砂地が嫌いなカレイ

前に砂地が好きなウツボ、回遊魚を取り上げたが、今度はその逆。カレイやヒラメの生息場所は砂地だが、そうとは限らないカレイもいる。


岩の上にいるモンダルマガレイ(バリ)                                           

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それはモンダルマガレイで、体表に青のリング状の斑紋があるのが特徴。体色を周囲の環境に合わせてよく変える。











ガレ場のモンダルマガレイ(座間味)
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モンダルマガレイと出会う場所は岩場やガレ場で、砂地ではない。当初は座間味でよく出会ったので、座間味特有の現象かと思っていた。











ガレ場のモンダルマガレイ(メナド)
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しかし、海外でも岩場やガレ場にいることが多いのだ。上にあるヒレは胸ビレで、先端が糸状に伸びているのがオス。











青いリング状の斑紋が特徴(座間味)                                               

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どうして砂地にはいないのだろうか。おそらく青いリング状の斑紋に意味があるのかもしれない。青い斑紋は感情の変化で濃くなったり薄くなったりする。同種へのコミュニケーションなのだが、砂地では天敵に見つかりやすくなるため、生息地を替えたのではないだろうか。








泳ぐモンダルマガレイ(奄美
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カレイやヒラメ類はめったに泳がない。ところが、本種はけっこう泳ぐタイプで、これまで何度も泳いでいる場面に遭遇した。なぜ泳ぐのかはわからないが、他のカレイ類に比べて活動的であることは間違いない。