回遊魚とは、アジ科やサバ科などで中層を泳ぎ回って暮らす魚たちの総称。代表的なものとしてマアジ、ブリ、カスミアジ、サバ、カツオ、マグロなどが挙げられる。
ほとんどの回遊魚は、中層に群れている小魚や甲殻類をエサにしている。そんな回遊魚が砂地に現れることがある。
イトヒラアジ(ニューカレドニア)
回遊魚が砂地に現れる最大の理由は、砂の中のエサを求めての場合だ。他には単なる通り道で、砂地のほうが近道という場合。また、砂地に岩や根があり、クリーナーにクリーニングをしてもらいに来ることもある。
クロヒラアジ(座間味)
砂地でハゼ類を撮影しているときに大きめの回遊魚が来ると、何ごとが起きたのかとビックリする。座間味ではクロヒラアジとハマフエフキが並んで来て、砂底のエサを探していた。
コバンヒメジとカスミアジの若魚(奄美)
カスミアジの若魚も砂地によく現れるが、他の魚と併泳の場合が多い。ヒメジ類がヒゲで砂の中からエサを探すのだが、おこぼれを食べているようだ。