今年7月、成田~フィジーの直行便が復活した。9年ぶりだそうだ。最初にフィジーへ行ったのは19年前の99年。「ピースボート」で寄港した際にスノーケリングをした。とてもおもしろかたので、翌年改めて訪れた。
英名バイカラーラビットフィッシュ
当時は多くのサンゴやイソギンチャクが白化していた。それでも魅力的な魚がたくさんいたので、夢中で撮影した。その中で特に印象に残っている魚を取り上げてみよう。
これはアイゴの仲間で、フィジー固有種。必ずペアで行動している。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914094438.jpg)
フィジーは黄色い魚が多い。タヒチもそうなので、南太平洋特有なのだろう。オウゴンニジギンポも黄色で、斜めに目を通る黒帯もない。日本のオウゴンニジギンポとは別亜種だが、基準となる標本はフィジー産なのではないだろうか。そうなら「オウゴン」も納得!
バリエーション豊富なホンソメワケベラ
ホンソメワケベラが日本のものと違ううえ、バリエーションもいくつか見られた。黄色い大きな斑紋があったり、黒の帯模様が薄かったり…他の海域では見られない体色・斑紋だ。どうしてこのようになったのだろうか。不思議でしかたがない。
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914094444.jpg)
こうなると気になるのが擬態種のニセクロスジギンポだ。一度しか出会わなかったが、体の後方に黄色が少し入っている。ニセクロスジギンポもモデルがバリエーション豊富なので、どれに似せようか迷っているようだ。
ヘラルドコガネヤッコ
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914094448.jpg)
ヘラルドコガネヤッコのペアがいた。しかし後ろ向きの個体の背ビレに黒い斑紋があった。出てきたところを撮ったのが白枠内。このタイプは98年にフィジー産の標本を基に、水中写真家・ルディー・クーターによって新種記載されたが、後にバリエーションであることがわかった。