ホンソメワケベラにそっくりなニセクロスジギンポ。擬態種としては完璧といえるが、別種なので当然違いはある。形態面では口の位置や背ビレの形など。行動面では群れることが多いのも相違点。ホンソメワケベラは群れてもせいぜい3~4尾なのに対し、ニセクロスジギンポは10尾前後のこともある。
群れるということは、縄張り意識がないのだろう。外見ではオスとメスの区別はつかないが、繁殖相手を探す場なのかもしれない。
7尾で群れる(沖縄本島・真栄田岬)
ニセクロスジギンポの群れに出会ったときは、できるだけ全部を画面に入れて撮るように心掛けた。しかし、画面から1~2尾はみ出たこともあったように思う。ここでは画面に入っていて数えられるものだけにした。
11尾で群れる。未成魚も加わっているようだ(座間味)
こんなに固まって群れていたのは珍しい。しかも全部成魚で、大きく移動しなかったので撮影しやすかった。
11尾全部成魚で群れる(コモド)
栄えある(?)1位に輝いたのは、タイのスミラン諸島で出会った群れ。撮った写真を拡大して数えたら、13尾もいた。この群れに出会ったのは2002年で、いまだに記録は破られていない。
これまで最高の13尾の群れ(タイ・スミラン諸島)