大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

コガネアジ・体色の不思議

アジ科のコガネアジは、その名が示すように黄金色(こがねいろ)をしている。全長約40cmで、熱帯海域に生息している。日本には少ないが、海外ではよく見られる。


真っ黄色のコガネアジ

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単独か2尾で行動していることが多く、稀に56尾のときもある。コガネアジに出会うと縁起が良いと勝手に思っているので、必ずレンズを向けることにしている。










銀色タイプのコガネアジ
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黄金色の個体の他に銀色の個体もいる。体側に黄色い細かな斑点がある。












行動を共にする両タイプのコガネアジ
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黄金色のタイプと銀色のタイプが一緒に行動していることもあり、それほど珍しいことではない。両タイプがあると書いたが、どうも体色は変えられるみたいなのだ。










体色が中間のタイプ                                                         

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というのも、体色が変わる途中と思われる個体もたまにいるからだ。変えられるとしたら、どういうタイミングで変わるのだろうか。そして体色を変える意味は何なのだろう。










婚姻色になって求愛するコガネアジのオス                                          

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極めつけは婚姻色だ。ギンガメアジやナンヨウカイワリの婚姻色は全身黒だが、コガネアジのそれは複雑な色。不思議としかいいようがない。