大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

座間味ツアー(最終回)

安室島の北西側にコンクリートブロックを沈めた人工漁礁がある。漁というより、ダイビングポイントして'70年代後半に沈めたので、40年近くになる。


隠れ家に利用するアカククリ

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一時はここで魚の餌づけを盛んに行っていたため、たくさんの魚が見られた。今は淋しくなったが、ブロックの中はよい隠れ家になるため、未だに多くの魚が利用している。










藻類を求めて移動するヒフキアイゴ                                           

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漁礁の周りはユビエダハマサンゴの群生。以前よりだいぶ枝が長くなった。ヒフキアイゴの群れがいたが、いずれも未成魚。藻食性のヒフキアイゴの未成魚は、単独やペアでは縄張り意識が強いスズメダイに追い払われて食べられない。そこで群れで行動するようになったと考えられる。







気まぐれなニジエビス
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ニジエビスがいる場所がある。この魚は暗い岩陰が好きなはずだが、時折明るいところに出ていることがある。エサを食べているわけではないのに。数日後訪れたら、数尾しか姿が見えなかった。









砂紋は自然が造ったアート
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座間味は白い砂地が多くある。海底砂漠というポイントもあるくらいだ。ここはその近く。潮流が速くなる場所のため、複雑な砂紋ができる。また、台風などが来ると砂が大きく移動するので、根を覆って地形を変えてしまうこともある。








際立って美しいヘラジカハナヤサイサンゴ
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オニヒトデによってサンゴが壊滅状態になった嘉比島の浅瀬。今ではサンゴが蘇ってきた。しかし以前あったテーブル状のミドリイシの仲間は少なくて、ほとんどはごつごつしたハマサンゴの仲間やハナヤサイサンゴの仲間だ。このようにして環境は変化を繰り返して行くのだろう。