2018-12-14 カワハギと間違えて 日記 #生物学 今月11日、三重県のスーパーで有毒魚のソウシハギを販売し、保健所に申し出たことでニュースになった。スーパーの話では、カワハギとしてソウシハギを3匹仕入れて2匹を販売したという。 ソウシハギの切り身(NHK電子版より) 三重県と保健所が調査したところ、買って食べた3名は何も症状は出なかったという。大事に至らなくてよかったが、問題はある。 カワハギ(上)とソウシハギ 三重県の調べでは、この魚は福井県で水揚げ・出荷されたらしい。スーパーが仕入れた段階ではそのままの姿のはず。大きさや模様など両種は明らかに違うので、さばくときに担当者は気づかないはずがない。 今回有毒魚と周知されたソウシハギ ソウシハギが有毒というのはあまり知られていない。なぜなら肉には毒がないからだ。 毒は「パリトキシン様毒」といい、消化器管や肝臓に含まれることがあるという。人間の体内に入ると激しい筋肉痛を引き起こし、呼吸困難などの症状で死に至ることもあるらしい。今回は運よく毒が含まれてなかったのかもしれない。