大方洋二の魚って不思議!

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自転車の交通ルールについて

このところ自転車の交通事故が増えているため、自転車も反則金を、という議論が高まっている。確かにそのとおりで、8/8テレビ朝日羽鳥慎一モーニングショー」でも取り上げていた。そもそも道路交通法では、自転車は軽車両と位置づけ、歩道と車道の区別のあるところでは車道通行が原則、とある。だが原則は崩れ、かなりいいかげんなルールになっている。どうしてなのだろうか…

本来の自転車の位置づけ(羽鳥慎一モーニングショーより)

 

「軽車両」ならば、道路標識や交通ルールを学んだ人しか乗ってはいけないはずだが、自転車の場合は「例外」になっている。どうしてなのかは謎だ。交通ルールについては、道路状況が地域によって異なるため、統一見解が示せなかったのかもしれないし、今ほど自転車が増えると想像していなかったのだろう。

昔(4050年前)は、自転車が走れるのは車道のみだった気がする。それがいつからか歩道を通ってもよいことになった。おそらく、自転車の利用者側から車道を走るのは危険という訴えがあったからだろう。歩道を走れる前提として、「歩行者優先・徐行」ということがあったようだが、いつのまにか置き去りにされてきた。

羽鳥慎一モーニングショーより

 

自転車が歩道を通れるようになった時期は定かでないが、墨田区では約10年前に一部の歩道を色分けし、自転車と歩行者のマークを描いた。しかし、もともとこのような歩道は幅が広いうえ、人通りも少なくて混乱などなかったので、分ける必要がなかったと思う。一方、狭くて人通りが多い歩道は何もしないものだから、結局は何も変わっていない。

自転車と歩行者に分けた歩道。空いてるので意味がない(墨田区の浅草通り)

 

そして(墨田区では)3年くらい前から車道に自転車レーンをつくり始めた。車道を走りましょう!というキャンペーンをしたのだが、多くはいまだに歩道を使っている。歩道での走行が禁止ではないからだが、最大の理由は、歩道ならどっち方向に走ってもOKだからだ。

車道の自転車レーン(墨田区北斎通り)

 

自転車利用者の問題は他にもある。信号無視などのルール違反だ。いつも気にして観察しているのだが、約5割が違反をしている。信号無視の場合、道幅が狭ければ12秒で走り去ることができるため、他人の目にさらされる時間が極端に短い。そのため罪悪感が生じないのだろう。信号のないところでの横断もよく見る。これまで取り締まりをしてこなかった警察の責任かもしれない。

自転車利用者が交通違反した場合に罰金というのは賛成だが、交通規則の講習を実施していないのだから、順番が逆だと思う。何でも数が増えるとやっかいだ。

車道を横断する自転車。よく見る光景だ(墨田区北斎通り)