大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

3年ぶりの奄美(2)

今回利用したダイビングサービスには、海外のテレビ局、水族館や博物館などから、ミステリーサークルの取材や調査の予約が入っている(ナショナルジオグラフィックの取材は数日前に終わった)。そのため、ダイビングポイントから離れた砂地を調査し、複数のミステリーサークルが見つかった。そこにブイを設置し、楽に観察・撮影ができるようにした。もちろん設置の際は、行政に認可を取っている。

専用に設置したブイ

 

水深18m の砂地に土嚢で固定し、三方にロープをつないで強化している。このお陰で迷うことなくミステリーサークルへ行ける。

土嚢で固定。ロープはブイとつながっている

 

今回のガイドは、ダイビングサービススタッフのジャンボ。4年前に韓国教育放送の取材の際、一緒に潜ったので、ミステリーサークルに関しては奄美のガイドの中では最も詳しい。

ガイドのジャンボ

 

バディはN君で、今回はリブリーザーを持ってきた。排気の泡が出ないうえ、長時間潜れて減圧も不要。しかし一人なので、こっちのペースに合わせなけらばならない。

リブリーザーで潜るN

 

13日の夜にBBCの取材班が来た。今回は「知能が高い生物たちとその生態・行動」をテーマに世界各国で取材しているようで、その一つがアマミホシゾラフグというワケ。BBC10年前にも取材に来たが、カメラマン以外のスタッフは代わった。そのため今回は制作協力というかたちで、事前にフグに関する生態などの情報を提供している。カメラマンのヒューはフリーランスで、10年前の経験を買われたようだ。ヒューと再会を果たし、10年前の誕生会で、写真集をプレゼントした話もした。

カメラマンのヒューと。右は10年前の彼の誕生会の写真