大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

館山でエンジョイ(その2)

25日(日)は、サメが集まる海として一躍有名になった伊戸(いと)へ向かった。伊戸ダイビングサービス「BOMMIE」は日曜お客が多いため、山ちゃんがガイドを頼まれたという。この日は70名くらい来ていて、30名乗りのボートが何往復もする。多くのダイバーが13ダイブなので、スタッフは大忙し。ロッカールームやシャワー室は建て替えたばかりのようで、かなりきれいで大きく、景気のよさが伝わってくる。

伊戸ダイビングサービスの看板と、賑わう桟橋の様子

 

ここで奇跡的な再会があった。戻って来たボートから呼ぶ声が。何と2週間前に奄美1日だけ一緒に潜った中国人インストラクターの王さんだ。東京在住で、主に中国国籍のお客さんをダイビングエリアに引率する仕事をしている。今回は3名連れて来ていた。しかしこんな偶然ってあるだろうか。宝くじで数億円当たった、と同じくらいの確率だろう。

奇跡的な再会。インストラクターの王さん

 

ここにはいろいろなダイビングショップがツアーで来る。もちろん海外からも。個人で来るダイバーも多いため、山ちゃんのようなフレキシブルなイントラが必要なのだ。そもそもサメが集まったワケは、定置網に入った雑魚を網の外に捨てていたら、いつの間にかドチザメが集まり出し、網の中の魚を狙ったりして網が損傷。厄介者のサメを何とかしようと漁業者とダイビング業者が協力し、雑魚を網から離れた場所にまき、移動させた。それがシャークポイントになり、一挙両得に。10数年前のことだ。

ドチザメのタワー(伊戸ダイビングサービスBOMMIEHPより)

 

準備を終えたチーム約30名が乗ったボートは、我々の見送りで出発した。サメのポイント「シャーク シティ」は、約3分と近い。大勢がいっぺんに潜ると、視界は排気の泡だらけになってしまうのではと心配するが、きっとそうならないためのルールがあるに違いない。

2ダイブ目に出発する、山ちゃんたちを乗せたボート

 

今回往路は、東京駅から館山駅行の直行バスだったが、帰りは船に乗りたくて金谷から東京湾フェリーにした。館山を離れたら快晴になり、帰りはいつもこのパターン。海も穏やかで、快適なプチ船旅だった。そして、友人たちのお陰もあり、館山で大いに楽しむことができた。

帰路に乗船した東京湾フェリー