大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ニューカレドニアの想い出(その2)

その後、ピースボートには2回(シンガポール~イギリス、タヒチ~東京)乗船し、4回目が20009月の「南十字星クルーズ」。ぼくはブリスベンからニュージーランドを巡り、10/1ニューカレドニアで下船した。事前にフランス人経営の「アメデダイビングクラブ」を手配をしていた。「アリゼ」は都合がつかなかったのだ。

ニューカレドニア・ヌーメアに接岸したピースボート「オリビア

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パークロイヤルホテル別館にチェックイン。2日目の夜、レストランで食事中、若い日本人女性が声をかけてきた。座間味で会ったことがあるとか。話をするうちに思い出した。964月にNHK「生きもの地球紀行」ロケのとき、女子大生2名(ダイバー)とその両親が同じ宿だったが、その1人がこのNさん。両親はホエールウォッチングだった。しかも女子大生2名は、帰った後また来たのでワケを聞くと、最初はダイビング兼卒業旅行で、帰京後マリンダイビングフェアで沖縄航空券が当たったとか。Nさんは卒業後、海外に語学留学し、将来は海外で仕事をしたいと話していた。今はパークロイヤルホテル本館のレセプション勤務だという。本館なので会わなかったのだ。それにしても夢が叶ったことは素晴らしい。

部屋からの夕景と座間味での記念写真。赤い服がNさん

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ニューカレドニアでは5日間ダイビングをしたが、3日目に地元テレビ局から取材された。「プロフェッショナル」をテーマにいろいろな職業の人を取材している中、たまたま水中写真家が来ているので、ということだった。ダイビング器材やカメラの準備をしているところからビデオカメラが狙うし、入ってからも常にレンズを向けるので、煩わしく感じた。魚の気持ちがわかった瞬間だった。ダイビングを終えてからもNホテルでインタビューされたが、ここの日本人スタッフが通訳してくれた。

撮影中のカメラマンと使用していた水中用ビデオカメラ

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ニューカレドニアでスチール写真の水中撮影は今回初めてに近かったので、新鮮だった。ブラックバタフライフィッシュグレートバリアリーフでも見たが、ペアがほとんどで、群れは初めてだった。ハナビラクマノミは日本のものと比べると、赤みが強かった。

ブラックバタフライフィッシュハナビラクマノミ

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20105月、4度目のニューカレドニア。その数年前、マリンダイビングフェアでニューカレドニアのブースに「アリゼ」のオーナーがいた。詳しいことはわからないが、オーナーがOさんに変わったようだ。そのときからOさんは誘ってくれていたので、計画を立てていたのだ。

港に浮かぶたくさんのボート。手前がアリゼのボート

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このときはマンタやサメを狙う一方、小さな魚も調べてみたいと伝えていたので、いろいろ見せてくれた。特にマンタはクリーニングステーションに次々やって来て、迫力満点だった。ここもコモドやラジャアンパットと同じようにブラックマンタが多かった。小さな魚もルリヤッコの色彩変異、ヒレナガヤッコの性転換中など珍しいものも見られたので、また行きたいと思っている。

ブラックマンタと背景に小さく写るOさん

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