大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

海のカレンダー2022

今年も海のカレンダーが揃った。最初は、グループ展「海で逢いたい」メンバーの有志6名で作成した「煌めきの海」。コロナ禍で撮影に行ける状況ではなかったので、おそらくストックからセレクトしたのだろう。中でも気に入ったのが右の大瀬崎で撮られた写真。引き潮で浅瀬に取り残されたサバの幼魚らしい。水面に反射してシンメトリーになっている。

海で逢いたい有志による「煌めきの海」

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座間味島で撮影や自然保護活動を行っている、うみまーる企画のカレンダーが5種類届いた。記憶が正しければ12年連続贈っていただいている。一番大きいのが「海と空の出会う場所」で、毎年同じテーマ、タイトルだが、癒し系の写真12枚と、月の満ち欠けが描かれているので、潮の状況がわかる。

うみまーる企画の「海と空の出会う場所」

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その他の4種類は「ちゅら海のなかまたち」「HAPPY~のんびりゆったりウミガメ日和~」「SMILE~笑顔いっぱい海のともだち~」「ちゅら海」。いずれも月の満ち欠けが入っている。「ちゅら海」だけはスタンドタイプで、写真部分はポストカードとして使えるようになっている。

うみまーる企画のさまざまなカレンダー

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今回の「海と空の出会う場所」の中ですごいと思ったのは、5月に使われた夜景写真だ。「渚のティンガーラ」というタイトル。ティンガーラとは、沖縄の言葉で天の川のこと。波打ち際の白っぽいのは夜光虫の輝き。そのうえ星も写っている。両方を写すのはかなり難しい。

渚のティンガーラ

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「ちゅら海のなかまたち」の中では、7月に使用されたソウシハギ幼魚の写真。枯葉にカムフラージュするのはよくあるが、これは枯葉を押しながら進んでいる。安全な場所に移動中なのだろうが、こんなことは知られていないので、貴重な生態写真といえる。

枯葉を押しながら移動するソウシハギの幼魚

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